世界的に見ても、治安の良い国として定評のある日本。旅行中、過度に警戒する必要のない様子に驚く訪日外国人は少なくありません。初めて日本を訪れたカナダ人の2人組もまた、日本の治安の良さに深く感心したそう。いったいどのようなところに感銘を受けたのでしょうか。

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どこまでも広がる果てのない都市に感動　スカイツリーから見た東京

　カナダ東部に位置するケベックからやってきた、アンソニーさんとパンドールさん。ふたりは日本に長期滞在中です。

　この日は、東京スカイツリーに上ってきたふたり。普段からビルなどの建築現場をよく観察するというアンソニーさんは、上から見渡した東京の都市部の発展に感心しました。

「スカイツリーの上から見渡すと、東京はどこまでもつながっていてネバーエンディングな都市だと感じました。とても発展しているのに、新しいビルが次々と建っていくのは興味深いですね」

　自立式の電波塔としては、世界一の高さを誇る東京スカイツリー。展望台からは、全方位に広がる東京の都市部や雄大な富士山が一望でき、その素晴らしい眺望で外国人来訪者に人気の観光スポットとなっています。

「日本だからこそ」　安心・安全な日本に感激

　ふたりが驚いたのは、都会的な風景だけではありません。初めての土地には不安がつきものですが、現地の人に受け入れられているとわかると安心感を覚えるもの。アンソニーさんはこの滞在で、日本人の温かさに感激したといいます。

「日本にいると落ち着きます。それはアットホームな雰囲気を感じるから。アメリカやヨーロッパ、中東に行って、困ることはもちろんなかったけれど、歓迎されていると感じたこともとくになかった。日本は人が温かいです」

　それを受けて、パンドールさんは、日本の安全な環境にも感動したと教えてくれました。

「日本は治安も良いよね。指輪や時計をしたまま夜に外を出歩こうとは、ほかの国では思わないよ。日本だからこそできること」

　世界的に見ても日本の犯罪率は低く、安全な国であることが知られています。国際的なシンクタンク・経済平和研究所が6月に発表した「世界平和度指数ランキング2024」で、日本は昨年に比べて順位を落としたものの、「社会の安全と治安（Societal Safety and Security）」カテゴリーで7位。アジア圏では、シンガポールに次いで安全な国とされています。

　各国を旅慣れているふたりにとって、夜間に貴重品を身につけて出歩けたり、女性がひとりで夜道を歩けたりする日本の様子は、さぞ新鮮な光景だったことでしょう。

　ほかの国では当たり前に必要な警戒心を解いて、落ち着いて過ごすことができる日本。このあと、京都や名古屋に行くというふたりには、引き続きリラックスして日本滞在を満喫してほしいですね。

（Hint-Pot編集部）