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「めっちゃ子ども“あるある”」 図書館の本が見つからないと号泣する娘 見つかった意外すぎる場所に共感の声

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「弁償できるから」の言葉をかけた真意

 かざりさんによると、娘さんはこれまで大判の絵本を借りてくることが多かったのですが、このときはB5サイズの小ぶりな本を持ち帰っていました。いつもよりも小さかったため、見失いやすかったのではないかと考察します。

 また、印象的だったのが、娘さんにかけた「見つからなかったら買って弁償できるから。お母さんが解決できるから大丈夫!」という言葉です。当時、娘さんは「ない!」ということで頭がいっぱいになってしまい、最後に本を読んだ場所などを聞いても、答えられないほどに泣きじゃくり、絶望していたといいます。そこで、まずは落ち着いてもらうために声をかけました。

「『学校の本をなくしたことは、取り返しがつかない大事件じゃない』ということを伝えて、『お母さんがなんとかできるから絶対大丈夫!』という声が届くと、ひとまず泣き止んで会話ができる状態になりました。なくしたことを責められていない、そして、娘1人で全責任を負わなくて良いということを理解して落ち着いてくれて良かったです」

 かざりさんは、娘さんの失敗をむやみに叱りつけず、「大人は何かあってもリカバーする手段をいっぱい知っていますけど、子どもにとっては一大事なんですよね」と、あの言葉を選んだそうです。

探すのを手伝ってくれた9歳の息子さんの頼もしい姿も

 その後、本がランドセルの中からあっさりと見つかると、娘さんはとても驚きました。そして、直前までの悲しみと安堵のギャップに呆然とした様子だったといいます。かざりさんは、それ以上この事件について言及することはしませんでした。

「再発防止策については、話したところでまたやると思うので、とくに話していません。でも、一緒に出掛けたときなど、私が切符などをなくさないように『お母さんは今! 切符ここにしまったから! 覚えといて!』と声かけしています。こうした日常の様子を今後、真似するようになるかもしれません」

 ちなみに、本を一緒に探してくれた息子さんは9歳。4年生ということもあり、「学校のロッカーにあるんちゃう? 学校の手提げにあるんちゃう?」と、家以外の可能性を提案するなど、頼もしい様子だったそうです。「息子の経験では、家になかったものは、だいたい学校にあるんでしょうね」とかざりさんは笑います。

 このように柔軟な発想で、人の気持ちに寄り添うことが上手なかざりさん。実は「イラスト大教室」という女性専用オンラインコミュニティを運営しています。お互いを尊重し合い、コミュニケーションを取りながら、のびのびとイラストを楽しめる場で、毎月第3金曜日に新規メンバーを募集しています。普段からこうしてさまざまな人と触れ合っているかざりさんだからこそ、優しい言葉選びができるのでしょう。

 今回の“事件”でまたひとつ大人になった娘さん。たくさんの経験を積んで、かざりさんのような素敵な大人に成長していってほしいですね。

(Hint-Pot編集部)