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スイス人「いろいろなところで見つけました」 日本とスイスの意外な共通点 街中にあってうれしかったものとは
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質の高いインフラが整備されており、便利な生活を送ることができる日本。初めて日本を訪れたスイス人は、各地を観光するなかで、あるものをたくさん見つけてうれしかったといいます。それは、スイスとの意外な共通点でもありました。世界的に見ると珍しい、二国の共通点とはなんだったのでしょうか。
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猛暑を避けて東日本を中心に観光
初めて日本を訪れたダニエルさんとヤナさん。スイスのチューリッヒから3週間の滞在予定でやってきました。ふたりは札幌から青森、宮城、石川、長野を回って、最後に東京へ。
日本の蒸し暑さについて知っていたふたりは、あえて「涼しい気候の場所を選びました」と話します。ダニエルさんによると、ふたりが住むチューリッヒは「夏だと30度から35度」まで気温が上がりますが、湿度は低いため比較的過ごしやすいそうです。
一方、日本人でもつらかった今年の酷暑。いくら避暑地を訪れたといっても、やはりとても暑く感じたようです。そのため、ふたりはさまざまな暑さ対策グッズを試したとか。
「日本に来て、初めて日傘を買いましたよ」というダニエルさん。ヤナさんも「ありとあらゆることを試しています。コンビニエンスストアでクーリングシート(汗拭きシート)を見つけたので使ってみたり、首の後ろをペットボトルで冷やしたり……」と対策を教えてくれました。
日本は水道水をそのまま飲める数少ない国のひとつ
熱中症にならないよう水分補給も心がけていたふたり。そのなかで、ひとつ気づいたことがあったそうです。
「日本は、街中の広場とかに水飲み場があるのがいいですよね! 長野などいろいろなところで見つけました。さすがに東京の街中ではあまり見かけなかったですが……」
日本の水道水はとても安全で、蛇口をひねればそのまま飲むことができます。しかし、世界には水道水は飲まないほうがいいといわれている地域や、そもそも水道がない国が数多くあります。
国土交通省水資源部が作成した「世界の水道水の現状」によると、水道の水をそのまま飲める国は、日本を含めて世界にたった9か国しかありません。日本は、水道水がそのまま飲める数少ない国のひとつなのです。
スイス政府観光局によると、「アルプスの源泉または地下水からの天然水が80%を占めており、水質には厳しい基準・審査があり、水道水でも問題なく飲むことができます」。そのため、チューリッヒの街中にも水飲み場がたくさんあるようです。
日本とスイスの思わぬ共通点を見つけたふたり。水の違いをぜひ味わって帰ってください。
(Hint-Pot編集部)