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暑さでぐったりしてしまった観葉植物は復活できる? 適切なお手入れ方法をプロに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

室内を明るくしてくれる観葉植物(写真はイメージ)【写真:写真AC】
室内を明るくしてくれる観葉植物(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 秋らしさを感じる時期になりましたが、まだまだ気温が上がり暑さを感じる日もあります。暑さによる消耗が蓄積されてきて、疲れやだるさを感じやすくなっている人もいるでしょう。これは植物にとっても同じ。観葉植物が「ぐったりしてきた」「しおれてきた」と感じたら、適切な対応が必要です。間違えてしまうと、最悪の場合、枯れてしまうこともあります。フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに、お話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

暑さで観葉植物がぐったりする原因は3つ

 厳しい暑さは人間だけでなく、観葉植物にとっても非常につらいものです。夏の暑さによって植物の元気がなくなってしまう「夏枯れ」を起こしやすくなることも。室内で育てているものの、観葉植物の元気がなくなってきたと感じたら、確認すべきこととして次の3つが考えられます。

 1つ目は、水あげです。夏は暑さと乾燥で土が乾きがちなため、水切れを起こしやすくなり、葉や茎がしおれて弱ってきます。緑色の葉が黄色っぽく変色してきたら、水切れしている合図です。一方で、水のあげすぎも植物を弱らせる原因に。水分過多だと根腐れしやすくなり、弱ってしまいます。

 2つ目は、直射日光です。窓辺に置いて直射日光に当たっていませんか? 直射日光は葉にダメージを与え、葉焼けの原因に。葉焼けは光合成を妨げ、全体的な健康状態を悪化させます。

 3つ目は、湿度です。エアコンの風が直接当たっていませんか? 乾燥しやすくなり、水分が足りなくなるので弱っていきます。一方で、湿気が溜まりやすい場所に置くのも注意が必要です。風通しが悪いと水はけが悪くなり、カビや根腐れが発生しやすくなります。

観葉植物の元気を戻す対応策とは

 観葉植物が暑さでぐったりしてしまった場合、適切な手入れを行えば回復させることができます。

 まず必要な水分を補給するために、土が乾燥している場合は、しっかりと水を与えましょう。風通しが良く、直射日光が当たらないところへ移動させます。

 涼しい時間帯の葉水をはじめ、葉のケアも重要です。枯れた葉や土の上に落ちた葉は取り除き、ホコリが溜まっていたら掃除をし、清潔に保つよう気をつけましょう。

 観葉植物にとって快適な室内環境を整えることが重要です。湿度が低すぎる場合は、加湿器を使うなど湿度を高めましょう。エアコンや扇風機、サーキュレーターを使って室温を調整し、過度な暑さから植物を守ることも大切です。

 暑さでぐったりしてしまった観葉植物も、早めに適切なケアをすれば、元気を取り戻すことが可能です。水やりや設置場所の工夫など、ちょっとした配慮が植物の健康に大きく影響します。日々の観察を怠らず、適切なお手入れで観葉植物を長く楽しみましょう。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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