日本に根付いているおもてなしの文化。訪日外国人は、どのように感じているのでしょうか。初めて日本を訪れたオーストラリア人は、日本人の親切心に触れ、とても感激していました。ノープランでスタートした旅が、とても有意義な時間になったそう。いったい、どんなことがあったのでしょうか。

　◇　◇　◇

初訪日のオーストラリア人夫妻　2日間の滞在で東京・成田を堪能

　カナダに住む娘さんに会いに行くというジュディさんとマーレイさん。ふたりが住むオーストラリアのゴールドコーストからは、カナダへの直行便がなく、日本を経由することになりました。

　日本へ来るのは初めてで、滞在期間は2日。とくに予定は決めないまま成田空港に降り立ったふたりは、そこから東京まで足を伸ばして、アクティブに観光を楽しんでいます。

「1日目は、東京駅からオープントップのバスツアーに参加しました。冬のオーストラリアから来たので、とても暑い！　でも、効率的に見てまわれたので良かったですよ。名所はもちろん、おもしろいモダンな建築物も楽しめました」

　南半球に位置するオーストラリアは、日本とは季節が逆。寒い季節を過ごしていたふたりは、日本の暑さに驚いていました。そんななかでも、時間を有効に活用できるめぐり方ができて満足している様子です。

「ここまで丁寧にしてくれるなんて」

　2日目は、成田山新勝寺へ。実は、駅員さんにおすすめされて行くことにしたそうです。短い滞在で触れた日本人の優しさに、ふたりは感激していました。

「今回、訪れた場所はいずれも駅員さんにすすめてもらったんです。1日目は、成田空港の駅で女性の係員の方に丁寧に教えていただき、バスツアーに参加しました。2日目は、成田エクスプレスのチケットを先に購入しておこうと東京駅に立ち寄ったところ、係員の方に成田市の観光スポットを提案してもらったんです」

　日本での予定が決まっていなかったふたりですが、成田空港や東京駅で出会った駅員や係員のおかげで、限られた時間でも存分に楽しめる観光プランが完成。マーレイさんは、どんな美しい景色よりも、日本人の温かさが印象に残っているといいます。

「ほかにも多くの観光客がいるのに、迷っている私たちを見つけて声をかけてくれて感心しました。50代くらいの男性で、私たちの英語もわかってくれましたよ。観光客だから助けてくれたのだとしても、何十人とか何百人が行き交う場所ですからね。ここまで丁寧にしてくれるなんて、とてもうれしかったです」

　旅の思い出を振り返りながら、「今回を機にまた来ようと思っています」と、次の訪日に期待を寄せていました。日本のおもてなし精神に触れたふたり。次回はゆっくり滞在して、日本の魅力をたくさん見つけてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）