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イタリア人が絶賛 「家に持ち帰りたくても持ち帰ることができなかった」と惜しんだものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本語を13年間学んでいる、イタリア人のカリンさん【写真:Hint-Pot編集部】
日本語を13年間学んでいる、イタリア人のカリンさん【写真:Hint-Pot編集部】

 さまざまなものを独自に進化させることに長けた日本。訪日した外国人観光客は、魅力的なものを見つけて感激することもあるようです。日本語を学んで13年というイタリア人女性は、日本を訪れたときに「持ち帰りたい」と思ったものがあるといいます。いったい、どんなものに心を奪われたのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

日本の高温多湿に「髪の毛が常に濡れているような感覚」

 イタリア中部の都市・ペルージャで暮らしているカリンさんは、日本語を学んで13年。書道に興味を持ったことから、日本人が営むペルージャの書道教室に通い、ひらがな、カタカナ、漢字を600字以上覚えました。

 そんなカリンさんは2015年に、「40歳になった自分へのプレゼント」として、3週間ほど日本を旅しました。滞在したのは京都、東京、成田で、8月終わりから9月中旬の残暑が厳しい時期。気温と湿度の高さから、「髪の毛が常に濡れているような感覚」に驚かされたと振り返ります。

 ただ、初めて訪れた日本を「体験してみると、想像よりはるかに魅力的な国だと感じました」と話すカリンさん。たくさんの印象深い思い出があるようです。

「日本ですごく便利だと感じたもの」

 日本の歴史的なものや、伝統を感じる文化などに興味を持ったというカリンさん。ほかにも、日本ならではの進化を遂げたものにも関心を持ち、「日本ですごく便利だと感じたもの」がいくつもあったといいます。

「ひとつは自動販売機です。イタリアでも最近、見かけるようになりましたが、日本ほど普及していません。日本はなんでも自動販売機で買えるほど進んでいて、すごく驚きました」

 海外では類を見ないほど、自動販売機の設置台数が多いといわれる日本。その背景には、設置された機械を壊して代金や商品が盗まれることが少ない、治安の良さがあるといわれています。さらに、近年は災害時などに救援・支援物資として、販売している飲み物を提供するほか、冷凍やチルド食品の販売など機能性の進化も止まりません。

 そんな日本の自動販売機の充実ぶりに驚いたカリンさんには、もっと素晴らしさを感じたものがありました。「家に持ち帰りたくても持ち帰ることができなかった」と残念そうに話すのは、日本のトイレです。

「温めてくれて、清潔で、音楽まで流れている。空港にもあって驚きました」

 高級ホテルといった限られた場所だけでなく、ありふれた公共施設でも清潔かつ高機能なトイレが設置されていることに、カリンさんは感激したそう。その快適さから、多くの訪日外国人を虜にしている日本のトイレのクオリティに、本気で母国へ持ち帰りたいと感じたようです。

 日本ならではの進化を続けるものは、数多くあります。また日本を訪れたときには、持ち帰りたいと思える魅力的なものを新たに発見してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)