日本独自のファッション文化は、世界中から注目されています。初訪日のオランダ人大学生には、「ずっと気になっていた」という日本の伝統的なファッションアイテムがありました。訪れた先で偶然目撃し、似たようなものを購入したそう。いったい、どんなものに魅了されたのでしょうか。

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友人たちと初訪日　「全会一致で日本行きが決まった」

　オランダからやってきた、大学生のドノバンさんとカイさん。高校時代の友人と一緒に、初めて日本を訪れました。滞在期間は21日間で、東京や京都などをめぐる予定です。

　みんなで川崎に滞在し、渋谷や東京スカイツリーなどの観光を楽しんでいるそう。今回の旅先は誰のアイデアか聞いたところ「4人全員です。全会一致で日本行きが決まりました」と、自信たっぷりに答えてくれました。

「みんな日本のアニメが好きなのと、日本食が好きなんです。とくにトンカツ！　僕はトンカツがすごく好きなので、たくさん食べたいと思って日本に来ました」と、ドノバンさんは初訪日についてうれしそうに話します。

　世界的な人気を誇る日本のアニメをきっかけに、日本の生活や食文化などに興味を持つ外国人は少なくありません。ドノバンさんたちも、母国で日本のアニメに魅了され、日本への関心が高まったようです。

日本に来る前からずっと気になっていた足袋

　日本の観光を満喫している4人ですが、ドノバンさんは日本に来る前から「実物を見たい」と切望していたものがあるといいます。

「ずっと足袋が気になっていたんです。日本に来る前から、足袋は日本の伝統的な履物だと聞いていました」

　足袋は、日本の伝統的な衣類のひとつです。和装の際に履くものとして広まりましたが、生活様式の変化に合わせて進化。また、野外作業用の地下足袋も同様の変貌を遂げています。今では、機能やデザイン性に富んだ日本独自のファッションアイテムとして、海外からも注目されているようです。

　ドノバンさんたちは偶然にも、足袋を履く日本人が大勢集まる現場を目にすることができたといいます。

「実は、京都でお祭りを目撃したんです。そのときに、神輿を担いでいる人たちが足袋を履いているのを見ました。『かっこいい～！』と影響されて、別の日に足袋っぽいスリッパを買いました。足袋は日本の文化の一部で、それを自分の手に取って買うことができた！　って感じで、なんだかうれしかったですね。シンプルだけど上品なデザインで、履くのが楽しみです」

　日本の伝統に触れる貴重な体験を、満足げに話してくれたドノバンさん。残りの滞在でも、日本でしかできない経験を楽しんでほしいですね。

（Hint-Pot編集部）