カルチャー
知らずに日本の伝統文化に親しんでいた米国人女性 親日家の祖父がかつて活躍した驚きの職業とは
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古くからたくさんの日本文化が海を渡り、今ほど簡単に訪日できなかった時代から「親日家」と呼ばれる外国人は数多くいました。東京の品川駅で出会った初来日の米国人女性は、親日家の祖父の影響で子どもの頃、日本の伝統文化と知らぬまま、親しんだ遊びがあるといいます。そして、その親日家の祖父はかつて驚きの職業で活躍していました。
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日本文化と知らずに…外国人が手品や魔法のように感じる日本独自の遊び
外国人観光客に人気の関西エリアへ向かう新幹線も停車するターミナル駅として、利用者が多い品川駅。そこで出会ったニューヨーカーのカレンさんは、6度目の来日だというトレイシーさんとともに初来日しました。
ニューヨークではもう出合えない懐かしいロゴや味わいと再会するなど、初めての日本滞在を楽しんでいるカレンさんは長年、来日したいと考えていたといいます。
「日本には20年くらい、ずっと来たいと思っていたの。祖父が大の親日家だったこともあって、私は小さい頃、折り紙で遊んでいたんだけど、日本のものって知らずに遊んでいたのよ」
日本独自の遊びである折り紙は、海外で芸術的な評価をされる面も。1枚の紙からさまざまな形を生み出す様子が、初めて目にする人にはまるで手品や魔法みたいに映るようです。
大の親日家の祖父 第二次世界大戦で活躍した驚きの職業
親日家の祖父の影響を受けたというカレンさん。その祖父はかつて、驚きの職業で活躍していました。
「第二次世界大戦のときに祖父は、コードブレイカーとして活躍していたの」
コードブレイカーとは、暗号解読者のこと。戦争中に自国や自軍が戦況を有利に展開できるよう、暗号化された敵の情報を読み解くのが仕事です。
第二次世界大戦で米国は、英国やフランス、ソビエト連邦(当時)などと連合し、日本やドイツ、イタリアと戦っていました。カレンさんの祖父が、どの国の暗号を解析して活躍したのかはわかりません。
もしかすると日本の暗号を読み解くなかで、日本人の考え方や文化に触れた可能性も……。かつては歴史の渦の中で“敵”として接した相手に、大の親日家になるほど、人として強い親しみを覚える何かがあったのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)