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「アメリカでは見られない光景」 日本旅行でアメリカ人カップルが感激 「素晴らしい」と思った日本人の対応とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカ人カップルの(左から)ディミトリさんとカーンさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカ人カップルの(左から)ディミトリさんとカーンさん【写真:Hint-Pot編集部】

 質の高い親切なサービスを受けられる、おもてなしの国・日本。そんな日本にやってきて、母国との違いに驚く訪日外国人は少なくありません。アメリカからやってきたカップルもまた、日本でのおもてなしの精神に感激したそう。いったいどのような場面で感動したのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

北海道でも沖縄でも、日本人は「親切な行動をするのが当たり前のよう」

 アメリカからやってきたディミトリさんとカーンさん。訪日はカーンさんが初めてで、ディミトリさんが12年ぶり2回目です。

 行きたい都市が多すぎて、16日間の日本滞在期間に予定を詰め込んだというふたり。東京から北海道、沖縄、宮古島まで、飛行機に合計で6回も乗り、日本の北から南まで飛び回りました。

「私たちが出会ったほとんどの人々はとても親切で、フレンドリーで、温かく迎えてくれました」とディミトリさんは話し、とくに感激したエピソードを教えてくれました。

「あるとき、バスで道を尋ねた際、女性とそのお母さんが私たちを目的地行きの電車のホームまで、わざわざ案内してくれたんです。こうした親切な行動は、日本の人々の間では当たり前の行動なのだと感じられました」

日本の接客にも感激 文化の違いを実感

 また、ふたりは「働いている人たちも、どんな仕事でもとても親切で、笑顔で対応してくれたんです。彼らは本当に自分の仕事を楽しんでいるように見えました」と、日本の接客にも感心しました。

「その光景は、アメリカでは残念ながらあまり見られませんね。みんなチップのためにいいサービスをする感じで、その必要がなければ笑顔でお客さんの対応をするなんてことはあまりありません。アメリカは効率を重視する文化ですので、どちらがいい・悪いということではありませんが、観光客の立場として、日本のカスタマーサービスは素晴らしいと思いました」

 チップはアメリカをはじめさまざまな国でみられる習慣で、商品そのものの料金とは別に、受けたサービスへの対価として相手に支払います。その起源は諸説ありますが、17世紀にイギリスの貴族が自分の使用人にコインを渡したのが始まりで、その目的は追加の労働に対する謝礼や苦しいときの援助だったとか。その習慣がアメリカにも持ち込まれ、浸透していったといわれています。

 そのような文化にある訪日外国人からみると、チップの習慣がないにもかかわらず、店員の多くが「お客様に喜んでほしい」というおもてなしの気持ちで、親切な接客をする日本のサービスに驚くことも納得です。

 すでにアメリカへ帰ったふたりは、物を渡すときに両手を使うなど、日本旅行の中で感銘を受けたさまざまな振る舞いを、アメリカでの生活にも取り入れて過ごしているそう。また、ぜひ日本に来て文化の違いを楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)