Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「珍品どころの騒ぎではない」 築130年の家から依頼されたトイレ工事 訪問して見た光景に衝撃

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

水洗トイレにする工事を依頼され、依頼者を訪ねると驚きの光景が(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
水洗トイレにする工事を依頼され、依頼者を訪ねると驚きの光景が(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

「ぼっとん便所」と聞いて、どんなものをイメージしますか? 昭和に広く流通した白磁の便器タイプを想像する人が多いでしょう。実は、そうした便器が一般化する前、華麗な柄が特徴の染付便器が一世を風靡した時代があります。ある設備会社は、トイレ工事を依頼された先で、そんな古い便器が現役で活躍しているのを発見したとXで報告。希少な便器に驚きの声が上がっています。投稿者さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

注文を受けて訪ねてみると…珍しすぎるトイレが

 熊本県山鹿市で設備会社を営む投稿者さん。4年前に独立し、この道10年になるそう。そんな投稿者さんの元にある日、「ぼっとん便所を簡易水洗にしたいです……」という依頼がありました。

 ぼっとん便所とは、便器とつながったタンクに排泄物が溜まり、定期的に汲み取って使用する汲み取り式のトイレのことです。減少傾向にあるものの、投稿者さんの元には現在も年に2~3件ほど、ぼっとん便所工事の依頼があるそう。そのため、依頼を受けても驚くことはありませんでしたが、いざ依頼主さんの元を訪ねると衝撃が走りました。

 投稿には、そのときの様子が収められています。木造の扉を開くと、その先にはいかにも厠(かわや)といった風情の、木の床と白塗りの壁の部屋があります。その真ん中には、四角く開いた便器の穴が。

 そして、その穴を囲うように、金隠し部分に艶やかな花の絵柄が入った、陶器の便器が設置されていました。想像とはまったく違うタイプだったようで、投稿者さんは思わず「いやぁ……すごい……」と驚いています。

「こ、これはあの……そのままどこかに寄贈されたほうが………珍品どころの騒ぎではないですよ……」とのコメントを添えてこの動画をXに投稿すると、3.4万件もの“いいね”が集まりました。

 リプライ(返信)には「初めて見た……」「すげぇぇぇ」「これは博物館行きですね」「確かに寄贈をおすすめしたい逸品……。珍品ですね…!!」「これは貴重!! 建物ごと保存したほうがいいレベル」といった声が。また、「亡くなった祖母の家も有田焼の便器だった」「骨董市で出したことがあります。同じデザインでたくさん作られていたようです」など、同じようなタイプのものを見たことがある人からの声も寄せられました。