大谷翔平選手と山本由伸選手が所属している米大リーグロサンゼルス・ドジャースは、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ（WS）に出場し、悲願の優勝に向け、活躍を見せています。日本でも連日、その躍動ぶりが伝えられていますが、渋谷では「LA」ではなく、「A」の文字が入ったキャップをかぶった外国人の姿が見られました。その理由と日本での思い出について聞きました。

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WSは「ドジャースが勝つと思う」

　渋谷を訪れていたのは米国から来たティムさんとヘレンさん夫妻。ティムさんはすでにリタイアしており、以前は公認会計士として勤務していたとのこと。10月23日から日本に旅行しています。

　どの州から来たのか尋ねると、ティムさんは笑顔で頭の上の「A」を指差しました。今季ナ・リーグ東地区2位ながら、惜しくもワイルドカードシリーズでサンディエゴ・パドレスに敗れたアトランタ・ブレーブスを古くから応援しているとのことで、愛するチームの帽子を日本でもかぶっていました。

　ワールドシリーズの勝敗の行方については、「ドジャースが勝つと思うよ」と即答。「ブレーブスにいたフレディ・フリーマンがいるし、“ミラクル”ショーヘイ・オオタニがいるからね。あとヤマモトもいい投球を見せる」と理由を明かした上で、大谷選手について「彼はとても素晴らしい選手だし、体も大きい。来年もまた投げられることを願っているよ」とエールを送っていました。

「非常に安全な国」と日本を評価

　今回、2人が日本に来たのは「好きだから」だと言います。「東京で2週間の旅が終わるんだ。シンガポール、香港、そして日本。明日帰国するよ」と話しました。

　話し方からもスマートな印象を感じる夫妻は、日本のどんな面が魅力的に映ったのでしょうか。「日本はすてきな場所で、非常に安全な国だね。とてもフレンドリーだから人々も好きだし、食べ物も気に入ったよ。特に魚がおいしいし、昨晩食べたお好み焼きもとてもおいしかった。泊まったホテルもとても良かったね」

　日本では主要な観光地を巡りましたが、最後に東京を選んだのは理由がありました。「実は今回の滞在の中で東京に来るのは最後にとっておいたんだ。一番好きな場所だからね。京都にも数日滞在してとても素晴らしかったし、箱根で日本の伝統的な宿泊施設である旅館に1泊もした。でも、やっぱり東京が一番だね」と笑顔でした。

　5年前に来日した前回はツアーで京都を訪れ、多くの寺を観光したといいます。今回は個人旅行で、昨晩は知る人ぞ知る地元の人向けの場所を回る東京のフードツアーに参加したとうれしそうな表情。日本の首都を愛しているのが伝わってきました。

　渋谷の景色は「何が描かれているかよく分からないけどカラフルだね」と笑ったティムさん。一番気に入っている東京を心行くまで楽しんでほしいですね。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）