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日本でも注目されている「オルタナティブスクール」 ハワイで子育てする日本人ママが選んだ決め手とは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

アメリカでは、子どもにとって最適な時期に義務教育がスタートできる

ロコ美が通う学校の制服。ポロシャツが私立校の定番スタイルで、色は学校指定【写真:i-know】
ロコ美が通う学校の制服。ポロシャツが私立校の定番スタイルで、色は学校指定【写真:i-know】

 最終的な決め手になったのは、ロコ美が飛び級できることでした。公立校であれば、7月中に5歳に達していないとキンダーガーデン(義務教育の始まり。小学0年生のようなもの)に入学できません。ですから、9月で5歳のロコ美はもう1年、公立のキンダーガーデンに入るのを待たなければなりませんでした。

 一方で、私立校は独自のルールを定めています。ロコ美が通うオルタナティブスクールでは、年内に5歳に達する子どもは8月からキンダーガーデンに入学することができました。

 4歳、5歳は子どもそれぞれの成長にばらつきがあるので、ロコ美のように学びを得ることに意欲的な子どもであれば、飛び級するのは本人にとって幸せなことです。逆に、5歳の時点でまだ学校に通う準備ができていない、成長がゆっくりな子どもは、1年遅れてキンダーガーデンに入学することもできます。あえて1年遅らせることで、学年トップの成績を狙う親御さんもいるんですよ。

 子どもにとって最適な時期に義務教育がスタートできる“余白部分”を作ってくれているのは、アメリカの教育の良い点だとつくづく感じます。

 オルタナティブスクールに通い始めて数か月が経ち、ロコ美は日本の幼稚園に通っていたときのような、キラキラした表情で毎日学校に通っています。

 オルタナティブスクールに通った子どもは、いかように成長していくのか。その様子は、またリポートできればと思います。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、即フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。大好きな東方神起に取材できたことを機に、日本のキャリアに一区切りをつけ、2013年、単身ニューヨークへ。2015年、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(7歳、4歳)を完璧なバイリンガルに育てるべく奮闘している。