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「お金もかかる」 日本人ママがハワイで暮らしていて困ること 小学校の違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

ハワイの小学校には、2年生から5年生までのギフテッドクラスがある(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
ハワイの小学校には、2年生から5年生までのギフテッドクラスがある(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている45歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。小学2年生の7歳男児(通称・ロコ男)と、飛び級でキンダーガーデンに進級した4歳女児(通称・ロコ美)のふたりは、長期休み中に一時帰国し、日本の幼稚園や小学校へ通っていました。その経験を通して、このコラムでは日米の子育てや、i-knowさんがそれぞれの学校生活で「ここが変だよ」と感じたこと、逆に「いいね!」と思った点など紹介します。第12回は「ハワイの小学校にあって、日本の小学校にない5つのこと」パート2です。

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夏休みが終わったと思ったら、秋休みがやってくる

「アメリカは夏休みが長い」と耳にしたことがあるかもしれません。事実、2024年の日本の夏休みは35日~40日間(地域によって異なる)だったのに対して、ロコ男が通うハワイの小学校の夏休みは、5月末~8月初旬までの65日間もありました。

「長すぎる夏休みをどう充実させようか(心の声:子どもをどこに預けようか)」問題は、ハワイの親にとって一大テーマ。サマーキャンプやサマースクールがかなり充実しているのは、本当に助かります。

 しかも値段はピンキリで、市が運営する遊び中心のお手頃なものは、7週間で125ドル(約1万8600円)ほど。午前8時30分から午後2時まで預かってくれてこのお値段なので、毎年インターネットの予約開始直後に即完売します。

 遊びだけでなく勉強もさせたい家庭は、私立学校が運営するサマースクールへ。1週間250ドル(約3万8000円)が相場で、7週間ほど開催されます。

 夏休みが終わり、8月初旬に新しい学年がスタートしてようやくホッと一息……したのもつかの間、10月の初旬に1週間の秋休みがやってきます。土曜日と日曜日を入れると、なんと9日間(泣)。

 共働き家庭は、日本にもある非営利団体YMCAの秋キャンプに子どもを預けたり、サッカーやアメリカンフットボールなどスポーツ団体主催の秋休み集中講座に申し込んだり。アメリカ人のお友達一家は、暑さの収まった日本へ旅行に行っていました。

 休みが多いのは、つまり授業日数が減るということ。日本とハワイの年間授業日数を比べてみると、日本は200日前後(地域によって異なる)ですが、ハワイの小学校の年間授業日数は180日(2024~2025年度)で、日本より約20日少ないです。

 前述の秋休み以外にも、先生が授業の準備をするための日である「ティーチャー・ワーク・デー」が2~3か月に1度あります。さらに、独立記念日などアメリカの休日以外に、「カメハメハ・デー」といったハワイ特有の休日も。もしかしたら、ハワイはアメリカ本土の学校より休みが多いかもしれません……。

 休みが多いとお金もかかるもの。親としては本当に困りますが、ハワイは年間10か月くらいは海に入れる温暖な気候なので、「ビーチに行けば無料で遊べる!」という発想で費用を浮かせるしかありません。