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「これはためになるなぁ」「気づいたお子さんもすごい」 ツノがあるカメがいるのはなぜ? 飼育員の回答に称賛の声
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水族館などによく設置されている、飼育員さんへの質問コーナー。ユーモアあふれる回答が話題になりますが、着眼点に驚く鋭い質問が届くこともあります。館内やX(ツイッター)で公開している質問コーナーが人気の、道の駅ウミガメ公園(@umigame_kouen)は、子どもから届いたカメに関する素朴な疑問を紹介。大人でも気づいていなかったり、知らなかったりする人が多く、7.4万件もの“いいね”を集めています。飼育員の伊藤柊也さんに詳しいお話を伺いました。
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ほっこりする丁寧な回答に大反響
道の駅ウミガメ公園は、国内にある道の駅で唯一、ウミガメ保護施設が併設されています。ウミガメとふれあえる水族館や、ウミガメについて学べる資料館などを無料で利用することが可能です。
館内には、来場者が質問や感想を用紙に書いて投函できるようになっている質問コーナーも。飼育員さんの回答を添えて掲示したものをXでも公開し、たびたび話題になっています。
なかでも最近、7.4万件もの“いいね”を集め、リプライ(返信)にも「これに気づいたお子さんもすごい」「知見広がりました、ありがとうございます!」「これはためになるなぁ」「勉強になります」など驚きの声が上がったのは、子どもからの鋭い質問でした。
「なんでカメにもつのがあるカメもいるの?」(原文ママ)
質問の下には「(口につのがある)」というひと言も添えられています。伊藤さんが答えた“ツノ”の正体は、実に意外なものでした。
子どもからの質問に担当者さんはにっこり
「子ガメの口の上には『卵角』という卵を割るためのツノがあります」
この卵角とは、上アゴの先端にある突起で、孵化する際に卵の殻を割るために使います。回答によると「期間限定のツノ」で、成長すると自然になくなる部位です。回答用紙には「大人になるとなくなる」とありますが、その後の訂正によると「正しくは孵化後しばらくするとなくなる」そう。
伊藤さんはイメージしやすいよう、回答の横にカメのイラストを手書きで添えました。卵角の大きさは「おきもちていど」であることが記されています。さらに、投稿のツリーには「みなさんが思っている以上に『おきもちていど』だと思います」とのコメントを添えて、卵角のある子ガメの写真も。そこには、小さく出っ張った卵角で殻を割り、孵化したばかりの子ガメが写っています。
卵角は「全種に備わっているものなのかは断言できませんが、多くのカメの孵化時に備わっているものだと思います」と伊藤さん。「子ガメにツノが生えていることを知らない方がほとんどで、カメについて知っていただけてうれしいです」と、大きな“カメ愛”を覗かせました。
ちなみに、館内にはツノのようにとがった鼻を持つカメもいるそう。質問を見たときは、そのカメのことか、卵角のことか少しだけ迷ったといいます。伊藤さんは「どちらにしろ、よくカメのことを観察して質問してくれたんだなと思うと、非常にうれしいです」と教えてくれました。
(Hint-Pot編集部)