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美容師がお客さんに「着てこられると困る」服装とは 知っているようで知らない利用時のマナーを聞いた
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美容院で髪を切ったり、ヘアカラーをしたりするのは気分転換にもなりますよね。ただ、着ていったお気に入りの服が、実は施術の妨げになることもあるようです。知っているようで知らない美容院を利用するときのマナーについて、合同会社サステアの代表で現役美容師の三村浩章さんに伺いました。
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悩むことが多い、美容院へ行くときの服装
お客様から、「美容室にはどんな服を着て行けばいいですか?」というのをよく聞かれます。Tシャツやスウェットなどのようなカジュアルなものがいいのか、それとも、いつもは着ない“勝負服”のような服装がいいのか、迷う方もいるでしょう。
美容師は一般的に、来店時の雰囲気を参考にスタイリングを行います。そのため、カジュアルすぎると変化をあまり感じられないでしょうし、逆に着飾った感じに合わせてスタイルを作ってしまうと日常に取り入れるのが難しく、毎日がしんどくなる可能性もあるのではないかと思います。
なので、来店後に特別な予定がある場合を除き、美容院だけにいらっしゃる場合は「1駅向こうへお買い物に出かけるぐらいのお洋服」が望ましいでしょう。
カットしにくい…“美容師泣かせ”のアイテムとは
ただし「ちょっと出かけるぐらいのお洋服」といっても、すべてが適しているというわけではありません。実は、カットの妨げになってしまい、困ってしまうアイテムもあります。とくに気温が下がる秋、冬は着用する機会が増えるため、気づかずに美容院へ着ていく方もいるかもしれません。代表的なものを3つ紹介します。
○パーカー
カットは、基本的に真下にとかして切ります。とくに髪の長さがボブ(アゴのライン)から下の長さがある方は、パーカーのフード部分が邪魔をして真下にとけず、切りにくい状態に。真下にとけないと、髪に意図しない段が入ってしまい、思っているスタイルにならない可能性が大きいです。これからの季節に増える厚手のものは、“美容師泣かせ”のアイテムといえるかもしれません。
○タートルネック
首元が隠れるので、これも襟足を切るときに邪魔になってしまいます。タートルネックの部分を折り曲げてカットすることもありますが、そうするとパーカーのフードと同様に首元に厚みが出て、カットをしているときに意図せず髪に段が入ってしまうことも。思い通りのスタイルにならない可能性もあるので、避けたほうがいいでしょう。
○襟が硬いシャツ
襟がやわらかいものであれば折り込めるのですが、硬いと折り込みにくく、襟足をカットするときに襟が邪魔をして、切りにくいことがあります。また、折り込んだ際にシワになってしまう可能性があります。
お客様が希望するヘアスタイルに仕上がるよう、美容師も工夫して施術を行いますが、できるだけ首周りにボリュームがない服装を選んでいただけると、カットもスムーズに行えます。
合同会社サステア・CEO。hair make /COUR代表。滋賀県美容組合副理事長。シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後、滋賀県彦根市にCOURを出店。ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。また、シャンプーオタクが作ったリペアシャンプー「サステア」をECサイトにて販売中。
(Hint-Pot編集部)