話題
「温めすぎにはご注意を!」 近年、急増している電子レンジ火災 とくに注意すべき2つの食べ物とは
公開日: / 更新日:
空気が乾燥し、火災が発生しやすい季節になりました。調理中、火の取り扱いには十分な注意が必要ですが、意外な盲点が電子レンジです。名古屋市消防局は公式インスタグラム(nagoyashobo)で、電子レンジでの温めすぎを注意喚起。冬になると食べたくなる意外な2つの食べ物が出火原因になることがあるようです。
◇ ◇ ◇
「5分後には発火しました」
「食欲の秋、朝晩は寒くなり、温かいものが食べたい季節 電子レンジでの温めすぎにはご注意を!」
同局はそんな書き出しで、電子レンジの使用方法について、注意を呼びかけました。添えられた動画には、電子レンジで中華まん(肉まん)を温める様子が。上部からもくもくと白い煙を上げていますが、加熱を続けると……。
ボンッという爆発音とともに、風圧で扉が開きました。電子レンジの中には、オレンジ色の炎が広がっています。
投稿のキャプションによると、「実験では3分後に発煙し、5分後には発火しました」とのことです。また、秋から冬にかけてがおいしいサツマイモも、「温めすぎると発火します!」と注意喚起。「温めすぎには注意し、おいしく食べましょう!」と結びました。
火災が発生しても扉は開けない!
東京消防庁の公式ウェブサイトによると、電子レンジの火災は近年、急激に増加しています。主な原因は、名古屋消防局が紹介したように、食品の過熱によるもので、5割以上に上るといいます。また、アルミホイルなど調理不可の包装を加熱して火花が発生するケースもあるようです。
実験結果から、サツマイモや中華まんなどは700Wの電子レンジで5分~12分間加熱すると、爆発的に燃焼することが確認されました。この現象は、ほかの食材でも確認できましたが、加熱時間は数十分となり、「通常の調理では起こり難いもの」だったといいます。
このことからも、電子レンジ調理する機会も多い、中華まんやサツマイモはとくに注意が必要だといえるでしょう。調理中は目を離さず、普段から電子レンジの周囲に可燃物を置かないようにしてください。
同サイトによると、火災発生後、慌てて扉を開け、「燃えている物を取り出そうとして、着ている服に着火し、死亡した事例」もあるとしています。発生時は、下記のように正しく対応することが大切です。
〇電子レンジ火災時の対応
1. 扉を開けずに電源を遮断する
2. 扉を閉めたまま、慌てずに庫内の様子を見る
3. 火が消えなければ、扉を閉めたまま、消火器などの消火器具を準備する
※万が一火災が発生した場合は、119番通報してください。
手軽だからこそ油断しがちな電子レンジの扱い方。十分に気を付けて、おいしい料理を楽しみたいですね。
(Hint-Pot編集部)