話題
「怖っっっ!」 モバイルバッテリーや電動アシスト付き自転車による火災を東京消防庁が注意喚起 衝撃映像に驚きの声
公開日: / 更新日:
スマートフォンやモバイルバッテリー、電動アシスト付き自転車、今の季節に活躍する携帯扇風機など、多くのアイテムに利用されているリチウムイオン電池。便利な一方で、使い方を誤ると火災の原因になることもあり、注意が必要です。東京消防庁の公式X(ツイッター)アカウント(@Tokyo_Fire_D)は、特性を理解して正しく使用・保管するよう呼びかけています。
◇ ◇ ◇
「身近にあるものから火災が発生しています」
「リチウムイオン電池搭載製品の火災が増加!」との書き出しの投稿に添えられた動画には、薄い煙を上げながら歩道を走る自転車が映っています。運転手は転げ落ちるように自転車から降りますが、自転車は止まりません。後ろから慌てた様子で追いかけ、ぶつかって止まった自転車のカゴから急いで荷物を取り出します。その直後、バッテリー部分から炎が上がりました。
運転手が呆然と立ち尽くしていると、近くにいた人が身振りを交えて自転車から離れるように促します。それからまもなく、炎がさらに大きくなったのを見て、運転手は急いで遠ざかり、周囲の人もフレームアウト。その後、自転車は火柱を上げ、炎に包まれました。
一連の出火場面を紹介し、「モバイルバッテリー、スマートフォン、電動アシスト付き自転車など……みなさんの身近にあるものから火災が発生しています」と同庁は注意喚起。「熱や衝撃に弱いなどの特性を把握し、正しく使用・保管をしましょう」と呼びかけています。
注意を呼びかける投稿に、2000件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「怖っっっ!」「リチウムイオン電池はすべて潜在的にこうなるリスクをはらんでいる」「気温が高くなると、バッテリーは燃えやすいよ」「脱着時のリチウム電池の落下は、思っているより危険ね」などの声が上がっています。
リチウムイオン電池関連火災の発生件数 10年間で12件から150件に
投稿に添えられた、東京消防庁の公式ウェブサイトでは、「リチウムイオン電池搭載製品の出火危険」について解説。2013年からの10年間で、リチウムイオン電池関連火災の発生が12件から150件に増加しているグラフを掲載しています。
2022年の製品用途別の火災状況をみると、最多はモバイルバッテリーからの出火です。次にスマートフォン、掃除機ですが、出火した製品は多種にわたります。
火災を防ぐための8つのポイントも紹介しています。
1. 使用する前に取扱説明書をよく確認する
2. 衝撃を与えないよう適切に取り扱い、むやみに分解しない
3. 製造メーカーが指定する充電器やバッテリーを使用する
4. 充電器の接続部が合致するからといって、充電電圧を確認せずに使用しない
5. 膨張、充電できない、バッテリーの減りが早くなった、充電中に熱くなるなどの異常がある場合は使用をやめ、製造メーカーや販売店に相談する
6. 製造メーカーの問い合せ先の記載がない製品や販売店や製造メーカーの連絡先に連絡してもつながらない製品もあるので、製品を購入する際には慎重に検討する
7. 処分する際は、製品の取扱説明書をよく確認する
8. 不用品を処分する際は、地域のゴミ回収方法をよく確認する
利便性が高く、多くの機器で活用されているリチウムイオン電池。安全に使用するためにも、正しく活用・保管するよう心がけたいですね。
(Hint-Pot編集部)