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「言葉が通じなくても…」 英国夫婦が新婚旅行になぜ日本をチョイス? 母国との違いとは
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ハチ公像やスクランブル交差点など外国人にも人気の観光名所が集まる東京・渋谷。どんどん肌寒くなってきていますが、国内外から多くの観光客が訪れています。中にはイギリス・ロンドンから訪れた新婚夫婦も。ハネムーンに日本を選んだ理由やイギリスとの文化の違いについて伺いました。
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日本には「見るべき場所がたくさんあると思った」
昼過ぎ、渋谷駅前の広場でスマートフォンとにらめっこしながら次行く場所を探していたのはアレックスさん、ハンナさん夫妻。けさは「寝すぎてしまったの」とおちゃめに明かし、これから多くの招き猫が祀られていることで知られる豪徳寺に向かうと教えてくれました。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で勤務しているハンナさんは、新婚旅行に日本を選んだ理由をこう明かしました。「今まで訪れたことのない、見るべき場所がたくさんあると思ったわ。やることがたくさんありそうだし、ロンドンとはまったく違う文化がある。だから3週間はここにいるわ。あちこち旅行するつもりよ」。これまでに上野公園や竹下通り、新宿・歌舞伎町も訪れたと笑顔で教えてくれました。
アレックスさんは青春時代に日本の影響を大きく受けたようです。「僕らが大人になった90年代のすべてがここにあるんだ。ポケモンやゲームボーイ、スーパーマリオとかね」。あこがれの地に興奮している様子でした。
日本人は「みんな本当に親切」
渋谷を訪れたのは初めてというハンナさんは、実際に日本に来て感じたことがあるといいます。「すべてがより礼儀正しく、より親切で、より敬意を払っていると思うわ。ご存知の通り、ロンドンはあまりいいところではないと思う。ロンドンと比べるとすべてが良い違いよ」。
アレックスさんも「同意見だよ。一般的に人々はとてもフレンドリーだと思う。ロンドンはあまりフレンドリーではなくて、“組織化されたカオス”みたいな感じだけど、ここでは言葉が通じなくてもどこへ行けばいいのか、どうすればいいのかすべてがはっきりしている。それにみんな本当に親切で、質問すれば、誰もが最善を尽くして助けようとしてくれる。良いところだよ」と力強く語ってくれました。
話を聞いたのは、ハロウィーン直前の頃。これまでハロウィーン期間は多くの人が殺到し、迷惑行為も相次いだことで今年の渋谷は“自粛モード”でした。同駅前に掲げられた自粛を呼びかけるボードを見て、2人は「ハロウィーンを控えようとしていることはなんとなく知っていたんだ。看板自体はとても分かりやすい。ちょっと騒がしくなりすぎているからね」と評価していました。
さまざまな日本の文化に触れ、楽しそうな表情を見せたアレックスさんとハンナさん。きっと忘れられない新婚旅行になるでしょう。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)