カルチャー
アメリカ人「独特のおいしさに惚れ込みました」 第一印象が激変した日本のソウルフードとは
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日本が世界に誇るヘルシーでおいしい和食。欧米を中心に日本食はブームとなり、多くの国で人気が定着しています。新婚旅行で初めて日本を訪れたアメリカ人は、日本で古くから親しまれている素朴な伝統料理に魅了され、その味に惚れ込んだそう。いったい、何を食べたのでしょうか。
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おいしかったけれど…物足りなさを感じた朝食
アメリカ・シカゴからやってきたベンさんとカーリーさんは、昨年9月に結婚したばかり。新婚旅行のために日本を訪れました。ベンさんは初めての日本ですが、カーリーさんは高校生のときに留学経験があり、「大好きな日本を夫とめぐりたいと思った」といいます。
15日間の滞在を予定しているふたり。東京、京都、大阪を経て、カーリーさんが高校時代を過ごした出雲へ向かいます。東京観光では豊洲市場で、たらふくおいしいものを堪能。アメリカではあまり食べることがないという、タコが気に入ったそうです。
日本の食事に親しんだ経験のあるカーリーさんに対し、初訪日のベンさんは本格的な日本食は初体験。出合った食事のなかには、カルチャーショックを受けるほど感動した料理があったと話します。
それは、和食に欠かせない食材のカツオ節が堪能できる朝食。ただ、ベンさんの第一印象では「アメリカ人の僕からしたら、ちょっと物足りない朝食」と思ったのだとか。
「出された料理を見たときは、正直『これだけ?』と思いました(笑)。メニューは手削りのカツオ節がたっぷりのったカツオ節ごはん、だしの効いたみそ汁、あとは手作りのみそなどが添えられていただけだったから」
「うま味が爆発していた!」 みそ汁に感激
しかし、実際に口にすると、その気持ちは大きく裏切られます。「ひとくちみそ汁を飲んだら、うま味が爆発していた!」と興奮ぎみに話すベンさん。日本人が毎日みそ汁を飲む理由がわかったと、熱く語ります。
「『UMAMI』という言葉は、『Kawaii』のように英語でも使われるようになったけど、改めて『日本よ、世界にこのおいしさを気づかせてくれてありがとう』と言いたいです(笑)。ソースやケチャップのような塩気や酸味とは違う、独特のおいしさに惚れ込みました」
和食ならではのうま味は、ベンさんが語るように海外でも「UMAMI」と呼ばれています。味の基本には甘味、酸味、塩味、苦味があり、これらで表せない5番目の味となったのがうま味で、日本で発見されました。
日本人のソウルフードであり、古くから愛されているみそ汁を飲んで、和食の要であるおいしさの神髄に触れたベンさん。日本をめぐる中で、たくさんの「UMAMI」を堪能してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)