カルチャー
日本で新婚旅行中のベルギー人 ハマったのは「シンプルなのにおいしい」大阪の味
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いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、この国の文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。シカで有名な奈良公園にほど近い、ならまちで出会ったベルギー人は、友人に案内されたという大阪で出合った“粉もの”にハマったそうです。
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新婚旅行で滞在中 大阪で魅了されたお好み焼きとたこ焼き
商店街や路地、風情ある古い町家が今も残り、人気の飲食店などが並ぶならまちは、散策にぴったりのスポット。そこで出会ったのが、新婚旅行で日本を訪れ、クロアチア人の妻アナ・ペンデスさんと一緒に名物のヨモギ餅を味わっていたザビエル・バンルーさんです。
奈良に来る前には大阪を訪れ、食い倒れの街を現地に住む友人の案内付きで満喫したそう。日本滞在で印象に残った食べ物を聞くと、“粉もの”の二大巨頭ともいうべき料理を挙げました。大阪を代表する“ソウルフード”にすっかり魅了されたようです。
「最初に行った大阪では友人がいたから、すべて案内してもらったけど、お好み焼きとたこ焼きを食べたよ。もちろん、そのほかにもいろいろ食べたんだけど、なんだったのかわからない(笑)。お好み焼きとたこ焼きはシンプルなのに、なんであんなにおいしいんだろう」
英国ウスターシャー州が発祥のウスターソースはもちろん海外にもありますが、そこから独自の進化を遂げた、甘さが強くドロリとした日本のソースはすでに別物。パンチのある味を気に入る外国人は少なくありません。ましてや、相性抜群のたこ焼きとお好み焼き。本場の大阪で味わったザビエルさんがハマったのは、無理もないことですね。
初来日のとき体験した宿坊が好印象 高野山でもお寺に宿泊予定
ザビエルさんが日本を旅するのは2度目。これから妻のアナさんとともに京都、高野山、箱根、東京、日光をめぐるといいます。とりわけ高野山が楽しみだというのは、初来日での体験が印象深かったからだとか。
「高野山を旅先に選んだのは、お寺での経験をしたかったからなんだ。宿坊に泊まるんだよ。実は初めて日本へ来たときに、四国で宿坊に泊まったのが素晴らしい経験だったんだ。だからまたお寺に泊まる経験をしたいと思ったんだよ。私たちは自然も大好きだし、本当は富士山にも登りたいと思っていたけど、閉山したばかりでとても残念。今回は泣く泣く見送ることにしたよ」
富士山へ行けないのは残念ですが、117もの寺院があり、うち宿坊寺院が50以上という高野山ではまた格別の体験ができるはず。神聖な“お山”で、日本の文化と自然を楽しんでくださいね。
(Hint-Pot編集部)