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「知識不足の私にはとても勉強に」 日本人から指摘されてイギリス人が驚いたこと 教育現場で感じた日本人の印象とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本のユニークな新卒一括採用システムに着目

熊本市でALTとして働いていた頃の様子【写真提供:ティエゴ】
熊本市でALTとして働いていた頃の様子【写真提供:ティエゴ】

 また、日本とイギリスでは、子どもたちの様子にも違いがあるそう。幼い小学生の頃に違いはほとんどないといいますが、目に見えて違いが現れるのは、思春期を迎える頃だと感じていました。

「イギリスでは、中学生になると反抗的になる子が多いです。日本では、先生の言うことを聞くのが当たり前ですよね。イギリスでは医者を尊敬する人が多いのですが、日本では、それと同じくらい先生をとても尊敬する文化があり、素敵だと感じました」

 また、大学生で比較をしても、日本の大学生のほうが真面目だと感じることが多いそう。海外の大学のほうが卒業するのが難しいといわれることもあり、意外なように感じます。ティエゴさんは、日本のユニークな就活システムが関係しているのではないかと考察していました。

「インターンシップに参加するなど、日本の学生は将来にフォーカスして頑張っている印象です。その一因として、日本では新卒一括採用が基本のため、ひとつのレールで目標を目指しやすいという特徴があるでしょう。イギリスでは、大学卒業後にパートタイムやフリーターになる人が多く、その進路はさまざまです。日本だと正社員の仕事がたくさんあるから頑張れると思います」

 新卒であっても即戦力が求められる欧米型の雇用とは違い、未経験者でも採用して育て上げる日本の雇用形態は、世界的に見ても特殊だといわれています。ティエゴさんは、そうしたシステムも、日本人の国民性に影響していると感じたようです。

 ただ、そうした影響もあってか、日本で働きたい外国人は職業選択の幅が狭いと感じることも。

「日本に来る外国人のほとんどは、語学関連やITなど、限られた職種に就いているのが現状です。けれども、漫画やアニメの仕事をしたい外国人は少なくありません。日本がこれからどうなるかはわかりませんが、いろいろな職業で働ける可能性が開いていくといいなと願っています」

○ティエゴさんのインスタグラムアカウント:turtletea_illust

(Hint-Pot編集部)