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「なぜ爆弾魔はカラフルな電線を使うか」がわかった ミニ電車の運行用試作機器を製作…完成後に気づいた失敗とは
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完成したものの…コードのチェックが難儀に
話題の投稿をしたのは、静岡県でミニ電車の製作・運行を行っている、はるかさん。電車は人が乗れるほどの大きさで、どうぶつ乗務員がいるなど、「(自称)日本一かわいい電車」として運行しています。
そんなはるかさんはある日、ミニ電車の動作確認のために試作機器を製作。今回のように、複雑な回路を含む装置を1色のコードで製作したのは初めてだったそう。費用は抑えられたものの、完成した装置を見て後悔をにじませました。
「組んでいる最中は夢中になっていて問題なかったのですが、完成したものを改めて見ると、目が滑ってしまいコードを目で追えなくなってしまったわ。そのせいで、チェックにとても時間がかかってしまい、大変難儀してしまったの。お安くは済みましたが、普通に色違いのコードを用意したほうが良かったですわね……」
回路を組んでいるときは気にしなかったコードの色。完成したものを見て、はるかさんの頭には、ある映画のワンシーンが思い浮かびました。
「『名探偵コナン』の映画『時計じかけの摩天楼』をイメージしましたわ。クライマックスに爆弾の無効化をコードの切断で試みる場面があり、赤色と青色のコードで迷う場面があったと記憶しておりますの。当時『犯人はなぜそんなにわかりやすい爆弾を作ったのだろう、赤か青一色にしてしまえばいいのに』と思ったのですが、作っている途中に爆発して爆弾魔側が死んでしまう可能性すらあったわけで、納得ですわ」
ミニ鉄道を始動させた思い
こうして日頃からミニ電車の製作をしているはるかさんは、2022年2月にミニ鉄道事業を行う「とらきや」を立ち上げ、活動しています。それには、地域の子どもたちに楽しい経験をたくさんしてほしいという思いがありました。
「私自身、子どもの頃にたくさんの楽しい経験を重ねてきたからこそ、今の子どもたちにもそういった機会があってほしいと強く願っておりますの。コロナ禍において、未就学児のみなさまは遠出どころか外に行くこともままならず、『楽しいことを経験する機会』が失われているのではないかと考えましたの。そこで、ミニ電車を製作し、公民館や公園など、地域の子どもたちが到達しやすい近場でイベントを開催することで、『楽しいことを経験する機会』を提供できると考え、電車製造に取りかかりましたの」
そんな思いでスタートした「とらきや」の活動。地域の広場から静岡駅の屋上まで、静岡市を中心に、これまでに50回以上、ミニ電車の運転を行ってきたそうです。現在、新しい電車も製作中で、完成には「1年ほどかかる見込みですわ」とのこと。
ミニ電車の運行状況やイベントの様子などは、とらきやのインスタグラムアカウント(torakiya_shizuoka)で見ることができます。これからも、子どもたちの楽しい経験につながる素敵な活動から、目が離せませんね。
(Hint-Pot編集部)