Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

エビの天ぷらのシッポを食べるのはマナー違反? 塩をつけるときに気をつけることとは いまさら聞けない食べるときの作法

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

食べかけの天ぷらは器に戻さない

 天ぷらは大小さまざまなものがありますが、ひとくちで食べ切れない場合、食べかけを器に戻さないようにしましょう。食べかけが器の上に見えてしまうのは好ましくありません。たとえばエビの場合、器に戻さず、箸で持ったままの状態で2~3口で食べ切ります。

 カボチャやイモなどのやわらかい天ぷらの場合は、箸で小さく切り分けてから口に運ぶとスマートです。

天ぷらを食べるタイミングや順番は?

 自分で一品ずつ天ぷらを注文する場合、味が淡泊な素材のものから濃いものの順番にすると良いでしょう。味が濃いものから食べると、あとから淡泊な素材を食べたときに、繊細な味がわからなくなってしまうからです。白身魚やエビ、アスパラなどを先に注文し、アナゴやカボチャなど濃厚な味のものをあとにすると、天ぷらのおいしさを存分に楽しめます。

 盛り合わせで提供された場合は、左手前から順番に食べ進めると良いでしょう。自分の好きな素材から食べたいと、奥から取って盛りつけを崩してしまうのは好ましくありません。一般的に天ぷらの盛りけは、味の薄いものが手前、濃いものが奥に配置されています。

 天ぷらは、揚げたてを楽しむものです。おしゃべりや写真撮影に夢中で、食べ始めるのに時間がかかってしまうのはマナー違反になります。とくに、目の前で揚げてくれるカウンターで食べる場合は、料理人がおいしいタイミングを見計らって提供しているので、出てきたらできるだけすぐに味わいましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾