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日本人は「二つの顔を持っている」 ロシア人が抱いた日本の印象 気がかりだったこととは
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日本で暮らしていると、自然と身につく常識が多くありますよね。そのなかには、海外に住む人から見れば驚くようなことも。イタリアで暮らすロシア人女性は、2度の訪日で、日本人に対して感じたあることがあるといいます。いったい、どんなことだったのでしょうか。
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美しい自然と日本の文化に感動
ロシア生まれで、イタリアのローマで暮らして32年という、ジュエリーデザイナーのタチアナ・クプレヴァスカヤさん。これまで2度の訪日経験があり、「とても、とても日本が好きです」という親日家です。
昨年9月に福岡を旅行したタチアナさんは、「とても暑かったのですが、美しい自然と日本の文化に感動しました」と振り返ります。さまざまな和食を食べ、お気に入りの着物探しなどを楽しみました。
日本人の持つ「二面性」が好き
タチアナさんは、日本人の好きなところを「二つの顔を持っていること」と言います。シチュエーションによって、言葉遣いや行動などを自然に変えられる人が多いからだそう。
「人に対して思いやりを持つように教育されていて、礼儀正しいです。本音では違うことを思っているかもしれませんが、それを見せませんよね」
確かに、相手への思いやりを持って“本音”と“建て前”を自然に使い分けるのは、日本人ならではの文化かもしれませんね。
「抱き寄せてキスをしてあげたい」理由とは
ただ、タチアナさんには気がかりな点があるといいます。それは、日本人が気を遣いすぎていないかということ。ときには、個性を失っているように感じるそうです。
「日本人の忍耐強さには、敬意を表したいです。けれども、無理をしていないかと思って、抱き寄せてキスをしてあげたいような気持ちになります。友達に過度な感情表現を控えるように言われているので、実際にはやりませんが……」
優しい表情でそう語るタチアナさん。次に訪日した際も、日本人とたくさん交流して、シチュエーションに合わせたコミュニケーションを楽しんでくださいね。
(Hint-Pot編集部)