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「フランスではあまり耳にしない」 フランス人が過ごした日本のお正月 母国との違いで驚いたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本で暮らす、フランス人のアマンディーヌさん【写真提供:アマンディーヌ】
日本で暮らす、フランス人のアマンディーヌさん【写真提供:アマンディーヌ】

 一年の始まりを祝うお正月。日本では、古くから大切にされている文化のひとつです。そんな日本で暮らす外国人の目に、日本のお正月はどう映っているのでしょうか。日本人の夫とともに、YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」を運営しているフランス人のアマンディーヌさん。初めて日本でお正月を過ごしたときは、母国との違いに驚いたといいます。

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初めてお正月を過ごした2018年 徹夜して初日の出も

 アマンディーヌさんは、2018年に日本の大学で1年間の交換留学を経験。そのときに、のちに夫となる玄徳さんと出会い、20歳で結婚しました。現在、山形県酒田市で暮らしています。

 初めて日本でお正月を過ごしたのは、2018年のこと。大学の冬休み中で、玄徳さんの実家で新しい年を迎えました。

「年越しそばを食べて、山形県で有名なズワイガニ、納豆汁、山形牛のステーキも準備してもらいました。ただ、そのとき、おせち料理は食べませんでしたね。玄徳の家族みんなで、テレビを観て過ごしました」

 大晦日の特別番組を観ながら、玄徳さんと一晩徹夜。夜明け前に、玄徳さんの友人たちと一緒に初日の出を見に出かけました。

「朝日を見たあと、朝ラーメンを食べる予定でしたが、友人がみんな寝てしまって……。なので、家で玄徳のお父さんとお餅を作って、朝食に食べました」

 日本の“定番”ともいえるような年越しを楽しんだアマンディーヌさん。初詣ではあることを体験し、少し緊張したといいます。

「玄徳の家族と羽黒山の出羽神社に行って、そのときに初めておみくじを引きました。確か大吉だったと思います! それから、フランスにいる家族の分もお守りを買いましたね。玄徳の家族に厄年を迎える人がいたので、厄払いのお祓いにも参加しました。初めてのことだったので、ワクワクしながら少し緊張しました。今でもよく覚えている体験のひとつです」

 羽黒山の山頂にある出羽神社。雄大な自然に囲まれ、山形県のパワースポットとして知られています。参拝しながら、雪で真っ白になった美しい景色を目の当たりにしたというアマンディーヌさん。「今年頑張るよ!! という気が湧いてきた一日でした」と振り返ります。