カルチャー
日本で初めて食べた牛の部位…スイス在住の家族が感動 「何か分からなかったので、びっくり」
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これまで一度も食べたことのない未知の食材に出会うことも、旅の大きな楽しみのひとつ。逆に普段私たちが当たり前に食べているものでも、海外では全く食べないということも、往々にしてあるものです。アメリカ出身で現在はスイスに住んでいるというクリスティーナさんは、3人の子どもたちと家族旅行で来日。日本を訪れるのは今回が3回目ですが、専門店で初めての味覚に遭遇したといいます。いったい何を食べたのでしょうか。
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海外ではあまり食べられることのない部位で、そのまま捨てられてしまうことも
この日は築地で朝食を取ったあと、デジタルコンテンツ専門ミュージアム「チームラボ」を訪れる予定というクリスティーナさん親子。人でごった返した築地市場の様子について「魚市場の駅に、こんなに人がいることが驚きです。日本人はとても静かで、整然としていて、秩序があります。だから人が多くても問題ないんでしょう。私たちが住むスイスも日本と似たような感じで、清潔で鉄道も時間通りに来ますが、日本ほど混雑はしていないかもしれません」と語ります。
日本人の印象については「ファッションがとてもすてき。服やスタイルがどれもおしゃれ」といい、今回の旅行でも「服をたくさん買いました。日本の古着屋はとてもすてきで、お気に入りです。これがお土産みたいなものですね」とにっこり。その他にもお土産として「キッチン用品やお皿、ボウルなどもとても品質がいいので買おうと思っています。そうそう、オニツカタイガーの靴が欲しいんです。子どもたちにも1人1足は買うつもり」と教えてくれました。
日本食で印象深かったものを聞くと、「あ、牛タンのお店に行きました。店内に入ってメニューを見るまで、それが何か分からなかったので、牛の舌と聞いてびっくり。メニューを読むと、タンにもいろんな部位があって、どれもおいしくてとても楽しめました」とクリスティーナさん。
実は、海外では牛タンはあまり食べられることのない部位で、牛肉輸出国で有名なオーストラリアでは、そのまま捨てられてしまうこともあります。売り場でも1頭分丸々店頭に並ぶことが多く、グロテスクに感じてしまう人が多いようです。日本で消費される牛タンも、ほとんどはアメリカやオーストラリアなどの外国産。国産は安定供給が難しく、出回ることが少ないといいます。
食にファッションに旅を満喫している一方で、逆に日本に来て困ったことについては「街中にゴミ箱がないので、そこには慣れる必要がありますね。なぜゴミ箱がないの? それなのになぜ街がきれいなの? みんながきちんとゴミを管理しているからでしょうか」と思案顔。ゴミ箱がなくてもきれいな日本の街並みを不思議がっているようでした。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)