カルチャー
「とても良かった」 ドイツ人カップルが日本の観光スポットを比較 築地を気に入ったワケ
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その土地ならではのグルメは、旅の楽しみのひとつ。初めて目にする食材や料理に、心躍る人も多いでしょう。皇居外苑で出会ったドイツ人は、都内にある新旧の市場へ足を運び、築地場外市場が気に入ったといいます。いったい、どんなところに魅了されたのでしょうか。
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「好きなものをいろいろ買って…」 市場で買い物とグルメをより楽しめた施設
都心の喧騒の中にあって、豊かな緑が静けさを感じさせる皇居外苑。そこで出会ったのが、ドイツ人のアーロンさんとアリさんカップルです。
1か月かけて東京や京都、大阪など各地をめぐる予定というふたり。「まだ3日しか経っていないから、東京しか見てないの」とアリさんは言いますが、食を中心にしっかり日本滞在を楽しんでいました。
「フィッシュマーケットの大きいほう(豊洲)と、小さいほう(築地)に行ったんだ」というアーロンさんは、築地場外市場が気に入ったようです。
東京都中央卸売市場としての役割は、2018年に築地から豊洲へと移り、設備の新しさや規模は豊洲が上回ります。しかし、アーロンさんたちにとっては、新しさや規模はメリットではないようです。
「大きいほうは朝早く起きないといけないし、アクセスも少し不便なんだ」
豊洲市場が活気であふれる時間は朝早め。東京観光を中心に考えると、銀座などからさほど離れていない築地に対して、豊洲エリアは移動時間がかかると感じたようです。
ただ、アーロンさんが築地を支持したのには、ほかにも理由があるそう。
「もちろん食べ物だよ。建物の中で自分が好きないろいろなものを買って、屋上でゆっくり食べることができるんだ。とても良かったよ」
ふたりは、築地場外市場にある、浜焼きを楽しめるバーベキューテラスを訪れたのだとか。そこでは、道具をレンタルして、市場で購入したものを自分好みに調理しながらバーベキューを楽しむことができたといいます。
旅の途中では珍しい食材に出合っても、その場で自由に調理して楽しむのはなかなか難しいもの。ふたりにとって、築地で好きな食材を選んで調理できたことは、良い思い出になったようです。
(Hint-Pot編集部)