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「たまらなく癖になる」 スイス人が旅館で初体験 苦手を克服した日本の飲み物とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

スイス人のルーカスさん(左)【写真:Hint-Pot編集部】
スイス人のルーカスさん(左)【写真:Hint-Pot編集部】

 訪日外国人に大人気の日本食。現地での味を楽しみにやってくる旅行客も、少なくありません。今回が初訪日のスイス人もまた、日本でさまざまな日本食に挑戦したいとやってきました。彼らは今回の滞在で、母国に帰ったあともたしなみたいと思うほど感激したものを見つけたそう。いったい、どんなものなのでしょう。

 ◇ ◇ ◇

日本固有の宿泊体験

 スイスからやってきたルーカスさんカップル。滞在は10日間を予定しており、大阪や京都、東京を回り、富士山方面へ向かうところでした。

「日本の文化は、世界中のどの文化とも違います。スイスの文化とも大きく違いますね」とルーカスさん。滞在中は旅館に宿泊し、たたみの部屋に敷いた布団に初めて寝たそうです。

「たたみの床は温かみがあって、素敵ですね! 草のような独特な匂いがあり、自然の中で寝ているような感覚で印象的でした。とても良い体験をしました」

 イグサを用いた、日本固有の床材であるたたみ。その歴史は諸説ありますが、奈良時代には存在していたそう。イグサには吸湿効果や保湿効果、香りによるリラックス効果が期待できるなどの魅力もあります。

 日本のたたみ製作は、ユネスコの無形文化遺産に登録されているほど。たたみの上に布団を敷いて寝ることは、日本が誇る独自の文化と言えるでしょう。

苦手意識を超えハマった日本ならではの味

 旅館での宿泊体験に感激した様子のルーカスさんですが、宿泊中は、ある日本の味にさらなる衝撃を受けたそう。

「日本料理が大好きなんです。スイスでは日本料理を楽しむ機会が少ないので、滞在中にいろいろな日本食を試しています! 日本食と言っていいのかわからないですが、京都で宿泊した旅館で、初めてスパークリングの日本酒を飲みました。とてもおいしかったです!」

「SAKE」で知られる日本酒は、近年の和食ブームに伴い、海外でも人気があります。さらに、従来の重厚な印象のある日本酒だけでなく、まるでシャンパンのように発泡させたスパークリング日本酒にも注目が。

 その軽やかな飲み口に魅力があり、日本酒を普段たしなまない人からも評価されています。実はルーカスさんも、重めな飲み口の日本酒に抵抗があったひとりです。

「日本酒は、僕には強すぎて苦手な印象があったのですが、スパークリングの日本酒の爽快感はたまらなく癖になるものでした。ぜひ帰国してからも購入して飲みたいですね」

 今月5日には、ユネスコ無形文化遺産に「伝統的酒造り」が認定されたばかり。日本各地の気候風土に応じて発展してきた酒造りの技術が、後世に残るよう保護される対象となりました。今後、日本酒を求めて訪れる外国人観光客が、ますます増加するかもしれませんね。

 日本独自の文化に触れたルーカスさん。残りの滞在期間中も、日本文化を満喫してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)