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「なかなかチャレンジングでした」 アメリカ人が日本の公共交通機関で不便に感じたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカ人の(左から)エープリルさんとロバートさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカ人の(左から)エープリルさんとロバートさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本は、公共交通機関が発達している国のひとつ。多くの訪日外国人が、その利便性の高さを称賛しています。しかし、初訪日のアメリカ人女性は、不便に感じた面があるそう。いったい、どんな点が使いにくかったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

アメリカから船で日本へ 全国各地をクルーズ

 アメリカのシカゴから来た、エープリルさんとロバートさん。ロバートさんは20年ぶり2度目の訪日、エープリルさんにとっては初めての日本です。

 ふたりは、アメリカ西海岸に位置するシアトルからクルーズ船で日本へやってきました。函館、秋田、清水を回り、寄港地から富士山にも足を延ばしたそう。帰りは飛行機でアメリカへ戻る予定だといいます。

「どこも素晴らしくて楽しかったんだけど、ホスピタリティにあふれていたのは清水港。ちょうど祝日だったみたいで、お祭りみたいに私たちを迎えてくれたり、着物を着せてくれたり。最後は船のお見送りまでしてくれたの」

 そう満足げに話すエープリルさんたちと出会ったのは、船での旅を終えて横浜で下船し、東京に滞在しているときのことでした。

「日本は木が多いですよね。形がアートのようで美しくて、深く印象に残りました。今日は明治神宮に行ってきたのですが、200種類以上の樹木があるんですよね。すごくビューティフルって思って」とロバートさん。

 東京・原宿にある明治神宮をはじめ、クルーズで訪れた日本各地の自然の美しさにも癒やされたようです。

「東京駅のような大きなターミナル駅でも…」

 日本での滞在を満喫しているエープリルさんたちですが、不便さを覚えたことがあるといいます。

「クルーズを終えて、電車を利用したのだけれど、東京駅のような大きなターミナル駅でもスロープが少なかったです。大きな荷物を持っての移動は、なかなかチャレンジングでした。階段しかない場所があるのは意外に思います」

 世界的に高く評価されている、日本の公共交通機関。それだけに、バリアフリーの整備がされていない場所があることに、違和感を覚えたようです。

 多くの駅で改良工事が進められていますが、設置箇所が限られているケースも。また、大きな駅ほど構内のどこにスロープやエレベーターがあるのか、どうすればスムーズに移動や乗り換えができるのかなど、わかりにくいことがあります。

 JRや東京メトロほか鉄道各社は、公式サイトの各駅の情報に立体構内図を掲載。そのほか、バリアフリー設備の有無や位置なども公開しています。乗り換えなどで戸惑うのを防ぐには、こうした情報をあらかじめ確認しておく必要がありそうです。

 クルーズ船の旅を終え、帰国を控えているふたり。残りの時間もあちこちに足を運び、滞在の最後まで、日本で楽しい思い出を作ってほしいですね。

(Hint-Pot編集部)