カルチャー
「安いものは、日本ではなかなか見つからない」 フランス人が日本滞在中になくて困ったものとは
公開日: / 更新日:
海外旅行をしていると、ふとしたときに母国の味が食べたくなるもの。ただ、母国で食べ慣れているのと同じ味や価格で楽しめることは少ないでしょう。頻繁に日本を訪れるというフランス人は、日本滞在中に母国が恋しくなることがあるそう。それはいったい、なぜなのでしょうか。
◇ ◇ ◇
出張で訪日 昨年は家族と一緒に日本旅行を満喫
フランスのパリ郊外から、仕事の出張で日本を訪れているシルバさん。10年前、仕事で2年ほど日本に住んだ経験があり、その後もたびたび日本を訪れているそうです。昨年は、家族と一緒に日本旅行を楽しみました。
今回は出張ですが、仕事の休みを利用して京橋近辺をゆっくり散策。これから家族へのお土産を探すそうです。
「日本の伝統工芸など、家に飾れるものに出合ったら買いたいと思っています。前回、家族と旅行に来た際も、ありとあらゆるものを買いました。妻は日本の紙製品や折り紙を気に入っていましたね。私も包丁をいくつか買いました」
フランスで待つ家族から「長い買い物リストが届くはず」とシルバさん。メッセージを待ちながら、買い物のシミュレーションをしていました。
日本でおいしいものを堪能 母国が恋しくなることも
家族で日本へ来たときは、買い物だけでなく、さまざまな日本食も堪能。シルバさんは、おいしかったものを振り返ります。
「寿司も好きですが、いろいろな料理が楽しめる居酒屋によく行きました。ほかにも、お好み焼きや、たこ焼き、うどん、焼き肉……。和牛も大好物ですね」
日本食を存分に楽しみましたが、シルバさんは日本に滞在中、少し残念に思ったことがひとつだけあるといいます。
「フランスにはあるけど、日本になくて困るものが唯一あるとしたら、パンですね。シンプルなおいしいパンで、なおかつ安いものは、日本ではなかなか見つからない印象があります」
近年、パンに欠かせない小麦の値段が高騰。そのほかの材料費も値上がりが続き、日本では店に並ぶパンの値段が上がっています。
「もちろんおいしいバゲットもあるのですが、ラグジュアリーなパン屋さんに行かないと手に入らない。フランスだと至るところにパン屋さんがあり、安く手に入るので、日本にいると恋しくなりますね」
日本にもおいしいパンがありますが、頻繁に買えるものではないと嘆くシルバさん。母国との違いも楽しみつつ、日本での時間を満喫したいと笑顔を見せました。
(Hint-Pot編集部)