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コーヒーカップの持ち手の穴に指を通すのはマナー違反? 知らずにやっているNGとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ソーサーにのせて提供されたコーヒー(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ソーサーにのせて提供されたコーヒー(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 温かい飲み物がおいしい季節です。家で飲むコーヒーであればとくに気にすることはないですが、訪問先で出されたり、高級カフェで飲んだりする際に、気をつけるべきマナーはあるのでしょうか。知らずにNGをやっていることもあるかもしれません。いまさら聞けないコーヒーのマナーについて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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カップは握らない 持ち手をつまむ

 マナーは周囲の人が不快にならないための気遣いなので、コーヒーを飲む際にあまり神経質になることはありません。しかし、ソーサー付きのコーヒーカップで提供された場合、戸惑うこともあるかもしれないので、気をつけたいポイントを挙げていきます。

 コーヒーの場合、紅茶もそうですが、一般的には右手でカップの持ち手を掴んで飲みましょう。柄があるものは、正面が手前に来ます。カップの持ち手が左側で提供されたら、持ち手を回して右側にしてから飲みましょう。日本茶の場合は湯のみを右手で持ち、左手を添えるので両手で持つ形で飲むのですが、コーヒーカップは片手で持ちます。

 コーヒーカップを持つ際、つい持ち手の穴に指を通して、カップを指で握るようにして持ってしまうかもしれませんが、これはマナー違反とされるもの。持ち手を親指、人差し指、中指の3本の指でつまむように持って飲むのがスマートといわれています。

 しかし、こぼしてしまうほうが望ましくないので、安定性が悪いときは指を通して、カップを握らずに持ち手を掴むようにすれば問題ありません。ただし、持ち手の穴が小さいときは指を通すことが想定されていません。その場合、持ち手をつまみましょう。

 ソーサーは基本的に持ち上げず、カップのみを持ってください。ただし、席がない立食パーティーやソファ席などでテーブルが低く距離がある場合は、ソーサーを左手で持ちます。胸の位置あたりでソーサーを持つと良いでしょう。美しい姿勢で飲むことを意識してください。