Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「産院の入院食まで食べられた」異常な夫の行動、なぜ? 何度も悩まされた女性は義実家で衝撃

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

他人の分の食べ物まで食べてしまう“食い尽くし系”(写真はイメージ)【写真:写真AC】
他人の分の食べ物まで食べてしまう“食い尽くし系”(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ネット上で“食い尽くし系”夫による被害報告が相次いでいます。家族全員分の夕食のおかずや、産後の入院中に出された病院食まで食べられたという驚きの体験談も。食い尽くしになる要因はさまざまですが、ある女性は夫の実家に行った際、その家庭環境に大きな衝撃と恐怖を感じたといいます。幸い、今では食い尽くしが改善したという夫と子どもの3人で暮らす女性に、詳しい話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

5リットルの圧力鍋いっぱいに作ったおでんを食べ尽くし

 今月上旬、産後間もない妻への差し入れを夫が勝手に食べてしまったという投稿がネット上で拡散。「自分も同じことをされた」「産院の入院食まで食べられた」「注意したら逆ギレされた」など、同様の被害を訴える声が多数上がっています。これらの行為を行う人を指す「食い尽くし系」というネットスラングも一般的になっており、大きな問題となっています。

 そんななか、「うちの夫こういう書き込みから自分が食い尽くし系って気づいたから告発は大事なんよ」「ネットで食い尽くし男がボッコボコにされてるの見てやっと分かったんだと」という投稿が話題に。投稿者で30代共働き夫婦で子ども1人を育てるリヴ垢(@sunairo_livly)さんも、長年夫による食い尽くしに悩まされていたといいます。

「夫とは就労時間がずれており家でもあまり一緒に過ごす時間がなく、食事は基本的に作り置きで、私が食材の買い出しをして調理まで済ませることが多いです。ある日、あまりにも体調が悪かったので5リットルの圧力鍋いっぱいにおでんを作ってから就寝しましたが、朝起きると圧力鍋が洗われており、夫が『おでんありがとう。おいしかったよ』と笑顔で言うので脱力しました。

 どう考えても1人分ではないし、私はまだ食べていなかったので、なぜ食べ尽くしたのか質問すると、『なら俺が分かるようにすればいいだろ!』『冷蔵庫の食べ物に付箋でも貼っとけ!』と逆ギレされ、その後しばらく口をきける雰囲気ではありませんでした」

 一緒に買い出しに行った際に夫がカゴに入れたものは、すべて1人で食べてしまうということもしばしば。「え? 俺のだけど……食べたいなら買えば良かったじゃん」という夫に、「私がカゴに入れて買ったものは当たり前に皆のものなのに、どうしてあなたが同じカゴに入れたものは全て自分のものなの?」と聞いても「だから自分が食べたければ買えば良いじゃん」とキョトンとしており、一向に話が通じなかったといいます。

「別々の時間に別々のものを、別々の部屋で食べていた」義実家の食習慣に衝撃

 夫が食い尽くし系となった理由を知ったのは、産後に夫の実家で義父母と同居したときのこと。そこで見たあまりに異様な食事風景に、言いようのない恐怖を感じたといいます。

「舅、姑、夫が、別々の時間に別々のものを、別々の部屋で食べていたのです。姑は舅には好物である芋と肉を用意し、夫には魚や肉などのおかずにレトルトカレーを好きなだけ。私には舅と夫の余り物。姑自身はお酒のアテになる刺身や缶詰とサラダでした。舅も夫も、炊飯器いっぱいに炊かれた米を『炊きすぎだ』『おかずも量が多すぎる』と苦しそうに完食するのに、姑にそれを伝えないのも不思議でした。個食&孤食で同じ釜の飯がない状況は、私からすると正直ホラー。家という共同空間にいながら、家族がバラバラに解散しているような怖さがありました」

 夫はその後、ネットで食い尽くし系にまつわる記事や動画を見て、自分も当てはまると気づいたようで、今では食べたいものがあるときは確認をしてくるまでに改善したといいます。

「食い尽くし系がネット民にボッコボコに叩かれている様子をまとめサイトや動画で見て、そこではじめて自分が当てはまると気づいたようです。私が手を変え品を変えあらゆる手段でやめてほしいと伝えてきた言葉が届かず、なぜネット……とは思いましたが、あの環境で育った以上、ショック療法でも受けないと価値観の上書きはできなかったんだろうなと」と投稿者。自身の一連の経験を振り返り「育成歴が人生に与える影響は大きい。子を持つ親である以上、この経験を活かして価値観醸成への影響力を念頭におきながら育児をしたいなと感じております」と話しています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)