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「長さと高さに驚きました」 オーストラリア人が感動 「日本の技術が非常に進んでいた証拠」と感じた場所とは
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訪日外国人にとって、歴史的な日本の街並みは魅力的な観光スポットのひとつ。母国ではなかなか見られない光景に感動する人も少なくありません。初めて日本へやってきたオーストラリア人男性には、とくに印象に残っている場所があるそうです。それはいったい、どこだったのでしょうか。
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日本の電車好きが高じて初訪日
オーストラリア第三の都市・ブリスベンから、初めて日本へやってきたリッチーさん。3週間ほどの滞在で、東京、松本、大阪、京都、広島などをめぐります。
「初めての滞在なのでとても興奮しています」
初訪日のきっかけは、友人からのすすめ。また、日本の電車を見ることも楽しみにしてきたといいます。
「新幹線に乗ったり、大阪では一人でメトロにも乗ったりして、とてもおもしろい体験でしたね」と、各地への移動ですでにさまざまな電車を利用。母国ではなかなか味わえないスピード感や性能の高さに感動した様子でした。
「時代劇のワンシーンを歩いているようでした」
そんなリッチーさんが、今回の旅でとくに印象に残っている場所は長野県にある、中山道42番目の宿場、妻籠宿。初めて見た美しい風景を思い出しながら、感動を語ります。
「本当に素晴らしかったですね。昔ながらの町並みがそのまま保存されていて、まるで時代劇のワンシーンを歩いているようでした」。
妻籠宿は、江戸時代に中山道と伊那街道が交わる交通の要衝として栄え、1976年には日本で初となる「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。近年では、歴史の面影を残す宿場景観を一目見ようと、多くの外国人観光客が足を運んでいます。
リッチーさんが宿泊したのは、予約がなかなか取れない人気宿のひとつだったそう。今回泊まれたことを「幸運だった」と振り返ります。
「囲炉裏とか、すごく温かみを感じました。宿のスタッフもとても親切で、また泊まりたい
と思っています」
また、ほかにも印象に残っているものがありました。
「南木曽町にある桃介橋です。100年前に作られたらしいんですが、長さと高さに驚きました。当時こんな場所にここまで大きな橋を建てられたのは、日本の技術が非常に進んでいた証拠だと思います」
桃介橋は、1922年に完成した、全長約247mの国内最大級の木製吊り橋。当時、水力発電開発のために木曽川に架けられました。リッチーさんにとっては、風情ある南木曽町の街並みのひとつとして、心に残ったようです。
また、南木曽町は、京都や広島と比べて外国人観光客は少なかったようで、「すごく魅力的なところでした」と嬉しそうに話してくれたリッチーさん。残りの滞在でも、日本でしかできない経験を重ねてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)