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「帰国前にもう一度食べたい」 オーストラリア人家族ができたてを「専用のスプーン」で堪能 感動した日本食とは
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日本を訪れる外国人観光客の多くが楽しみにしている日本食。「Onigiri」のようにできあがったものが店頭に並ぶスタイルだけでなく、調理過程を目で見て楽しめるスタイルの日本食も数多く存在し、訪日外国人に人気があります。二十数年ぶりに訪日したオーストラリア人は、帰国前にもう一度食べたいと思うほどハマった、調理の過程をも楽しめるものがあるといいます。そのグルメとは。
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二十数年ぶりの日本 観光のしやすさに変化
オーストラリアの主要都市・シドニーからやってきたグレースさん。娘のサラさんと息子のジョシュさんとともに、日本を観光中です。
今回の旅行は、大きな試験を終えたジョシュさんのお祝いだそうです。ジョシュさんは幼少期から日本のポップカルチャーが好きで、念願叶っての日本旅行なのだとか。
新幹線を乗り継ぎ、広島から大阪、京都などの各地を3週間かけて観光してきたグレースさん一家。最後に、1週間ほど東京に滞在する予定です。
二十数年ぶりに日本を訪れたというグレースさんは、前回と比べてインフラが整い、街がオープンになったように感じたそう。娘のサラさんが「こんなにも英語の表示が街にあるのは想定外。どこに行っても英語で書いてあるから、すごく回りやすかった」と言うと、大きくうなずきました。
「確かに、二十数年前は、こんなに看板に英語が併記されていることはなかったんじゃないかしら。前回来たときとの大きな違いですね。これは五輪の影響もあるのかもしれないですね。シドニーは、五輪を機にいろいろなものの値段が上がって困ったのだけど、日本にはこんな変化があったのね」
できあがる過程も楽しい日本での食事

3人は、旅の醍醐味である食事をたっぷりと楽しんだそう。なかでも一番のお気に入りは、広島で食べたお好み焼きだといいます。
「お好み焼きが一番おいしかったです。鉄板の目の前に座り、できたてを食べることができて、『熱い!』って言いながら専用のスプーンで食べました! 帰国前にもう一度食べたいので、東京でも広島のお好み焼きのお店を探そうと思っています」
グレースさんの言う「専用のスプーン」とは、ヘラのこと。広島でお好み焼きを食べるとき、“通は”皿と箸を使わず、鉄板からヘラを使って食すことも多いそうです。そうすることで、お好み焼きが冷めることなく、最後まで焼きたての味を楽しむことができるのだとか。
箸ではなくヘラを使うなど、その土地の食べ方を楽しみながら、熱々のお好み焼きを味わったグレースさんたち。ほかにも、日本ならではの食体験をしたと教えてくれました。
「大阪で食べた松坂牛も良かったです! 目の前でサーブしてくれたので、とても楽しい時間でしたね」
目の前で調理・提供されたものを食すというライブ感のある体験は、訪日外国人にとって、日本でしか体験できないアクティビティのひとつのようです。
グレースさん家族の日本旅行も、残すところあとわずか。母国へ帰る前に、お目当てのお好み焼きをぜひ楽しんでいってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)