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タマネギは皮をむく前に洗うのが正解? 適切なタイミングや保存方法を栄養士に聞いた
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教えてくれた人:和漢 歩実

身近な野菜であるタマネギ。さまざまな料理に合うので、家庭料理に欠かせない存在です。調理する際は茶色の皮をむいて使いますが、洗う必要はあるのでしょうか。また、洗うとしたら皮をむく前なのか、あとなのか、いつが正解? 栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに、タマネギの洗い方や保存方法などを伺いました。
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タマネギは皮をむく前に洗う
これから春先になると新タマネギが流通しますが、今の季節は茶色っぽい乾燥した皮がついた通年タマネギが主流です。主に市場に出回っているのは「黄タマネギ」という品種のもので、収穫後に一定期間乾燥させてから出荷されます。表皮を乾かすことで保存性を高めているのです。
タマネギは通常、この乾燥した皮をむいてから使います。皮はむいてしまうものだから、わざわざ水洗いする必要はないのでは? と感じるかもしれません。しかし、衛生面の観点からいうと、皮をむく前もあとも水洗いすることをおすすめします。
まず、茶色い皮がついたまま、水でさっと洗い流しましょう。皮の部分は使いませんが、皮が汚れたままだと中身にも汚れが移るからです。皮の表面には土やホコリが付着していることがあります。水洗いすることで衛生面でも安心です。
また、水で濡らすことで皮がやわらかくなり、むきやすくなるメリットもあります。皮つきのまま洗っておけば、皮をむきやすくするために根元や頭の部分をカットする際も、まな板や包丁が汚れにくくなるでしょう。
タマネギは皮をむいたあとも水洗いする
表面に汚れが移っている可能性があるので、皮をむいたあとも水洗いしておくと安心です。根元部分は細かな汚れが残りやすいため、丁寧に洗ってください。
ただし、長時間水に浸すなどすると、体内でのコラーゲン生成に必要なビタミンCや、血液サラサラ効果で知られる硫化アリルなど、水溶性の栄養成分を損失してしまいます。手際良く、流水で洗いましょう。