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冬に観葉植物を枯らす人がやりがちな3つのNG 寒い時期の管理方法をプロに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

室内が明るくなる観葉植物(写真はイメージ)【写真:写真AC】
室内が明るくなる観葉植物(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 インテリアとして人気の観葉植物。部屋にみずみずしいグリーンがあると癒やされますよね。ただ、冬になると元気がなくなった、または枯らしてしまった経験がある人もいるかもしれません。初心者が気をつけるべきポイントはあるのでしょうか。また、ついやってしまっているNGポイントとは? 寒い時期の観葉植物の管理について、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

観葉植物は種類によって好む環境もさまざま

 観葉植物は、原産地や自生場所の気候によって好む環境が異なります。たとえば、耐寒性でいえば熱帯原産の観葉植物は寒さに弱かったり、砂漠地で育つものは比較的低温に耐えられたりするなどです。

 部屋の癒やしアイテムとして、見た目やサイズで選びがちですが、植物は生き物。種類によって特性があります。もし、飾っている観葉植物の耐寒温度などがわからない場合は今一度、管理方法をネット検索するなどして確認しましょう。また、これから購入しようと思っている人も、適切な管理方法を含めて選択することをおすすめします。

 一般的に初心者に人気で、育てやすいとされるポトスやドラセナ、パキラなどは、寒さにあまり強くありません。冬の管理には注意が必要です。

冬の管理で気をつけたい3つのポイント

 そこで、冬に観葉植物を管理する際にうっかりやってしまいがちな3つのことを紹介します。冬に枯らしがちな人、または今飾っているものの元気が急になくなってきた人は、確認してみてください。

○水をあげすぎている
 観葉植物の多くは、冬になると休眠状態になるので、水やりを頻繁に行う必要はありません。寒い季節に元気がなくなったからといって、頻繁に水をあげていませんか? 根腐れなどで、かえって弱らせてしまうこともあります。水やりは表面の土の状態を確認して、乾いていなかったら数日後に行いましょう。水を与えるときは、鉢底または受け皿に水が出るくらいが目安です。たっぷりと全体に行き渡るように行います。根腐れの原因になるので、鉢底や鉢皿に水が溜まったままにならないよう気をつけてください。

○暖房で乾燥している
 寒さが苦手だからといって、暖房器具のそばや温風が当たる位置に観葉植物を置いていませんか? 乾燥に弱い植物が多いので、置き場所を変えてみましょう。そもそも冬の室内は、暖房で乾燥しやすい環境にあります。乾燥した状態が続くと葉が乾燥してしまい、観葉植物が枯れる原因に。冬は水やりが少なくなる分、乾燥予防として霧吹きなどで葉に直接水をかける「葉水」を行うのがおすすめです。夜は冷えてしまうので、暖かい時間帯に行うようにしましょう。ハダニなどの害虫によるトラブルの予防やホコリの除去にもなり、光合成がしっかりできるようになります。

○温度差が激しい場所にある
 観葉植物は明るい場所で育てることが大事ですが、窓際に置きっぱなしにしていませんか? 窓際は夜の外気により温度変化の影響を受けやすく、観葉植物にストレスがかかり、枯れる原因になります。日中は暖房をつけている部屋でも、夜に暖房を切って部屋が寒くなってしまう場合は注意が必要です。室温を保てる場所に移動するか、難しければ冷気が当たらないよう工夫するなど、なるべく寒暖差が起こらないようにしてあげましょう。

 心に潤いを与えてくれる観葉植物。寒い時期は必要以上に水やりをしないこと、乾燥や温度差に気をつけて管理するのが大切です。ポイントさえ押さえておけば一年中、元気に育ってくれます。グリーンライフを満喫しましょう。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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