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「想像以上に赤ちゃん感があります」 ウミガメ保護施設に芽吹いた“新しい命” かわいらしい姿に「初めて見た」の声
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国内にある道の駅で唯一、ウミガメ保護施設が併設されている道の駅ウミガメ公園(三重県南牟婁郡)。公式Xアカウント(@umigame_kouen)では、施設内で過ごすウミガメの様子などが公開され、注目を集めています。今回はウミガメではなく、施設内にある植物が話題に。ウミガメと同様に大切に育てられ、6.8万件もの“いいね”が集まっています。担当者さんに詳しいお話を伺いました。
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ウミガメがサボテンを盗み食い 世話を続けると新しい芽が
傷ついた野生のウミガメを保護し、海へ帰す活動を行っている道の駅ウミガメ公園。施設内にある水族館では、入場無料でウミガメを観察することができます。
Xでは、のびのび過ごすウミガメたちの様子が大人気。昨年10月、ゾウガメが施設内を散策し、鉢植えのサボテンを“泥棒”する姿が話題になりました。食べられたサボテンはトゲがないウチワサボテンで、食用の品種。カメのごはんとして栽培されていたようです。
「まだ与えるつもりではなかったのですが……」と、残念な心境を綴っていた担当者さん。食べられてしまったものの、その後もサボテンはカメたちと同じように大切に育てられています。
1月29日の投稿では、「サボテンの赤ちゃんは想像以上に赤ちゃん感あります」とのコメントとともに、サボテンの刺座に芽吹いた子株の様子が紹介されました。子株はとても小さく、鮮やかな若草色。平べったくて角がない親株と違い、パイナップルの葉のような形です。新しい芽をつけて、順調に大きくなっていくサボテンからは、担当者さんの愛情が伝わってきます。
投稿には6.8万件もの“いいね”が集まり、リプライ(返信)には「かわいいですね~」「初めて見ました」「形が違うんですね 丸くない、とんがってますね! びっくりです!!」「ゴージャス」などの声が寄せられています。
「なかなか与える決心がつかないのが現状です」

このサボテンはもともと、施設を訪れたお客さんからカメのごはん用としてもらったものだそう。施設内では現在、バーバンクとノパルという2種が8株ほど栽培されています。
「いただいた際に2枚ほど与えて以来、意図して与えたことはありません。その際にサボテンへの食いつきの良さを確認したため、お客さんの許可を経て余ったサボテンを栽培させていただきました」
だんだんと愛着が湧いてきたという担当者さん。カメたちが喜んで食べるのはわかっているものの、もう少しサボテンの成長を見守っていたいと、板挟みになっているようです。
「なかなか与える決心がつかないのが現状です。もう少し大きく育ち、おいしそうに見えてきたら収穫したいなとは思っています」
サボテンの水やりは2週間に1回程度で、話題の写真が撮影された日に芽吹いているのを発見。担当者さんはかわいらしい「サボテンの赤ちゃん」に感激し、「みなさんにも見ていただきたい」という思いから投稿することにしました。
「投稿を見た方が自宅で育てているサボテンの赤ちゃんを見せてくださり、よその子もかわいいな~と思いました」
生き物を大切にする担当者さんの思いは、カメやサボテンにも届いているはず。そんな優しさがあふれる道の駅では、今日もたくさんの命が育まれています。
(Hint-Pot編集部)