出合いは譲渡会　幸せいっぱいな毎日

　トラチカさんがネネちゃんとチロルくんと出合ったのは、保護猫の譲渡会でした。トラチカさんも配偶者さんも猫と暮らした経験があり、猫が大好き。結婚して数年経った頃、猫との暮らしを考えるようになりました。

「結婚して数年間は猫がいない暮らしが続いていましたが、ふたりとも『やっぱり猫と生きたい』という思いがあり、譲渡会に参加しました。最初は1匹だけお迎えする予定でしたが、ネネちゃんとチロルがケージの中で仲良くくっついてのんびりしているのを見て、2匹一緒にお迎えすることを決めました」

　お迎え当初、トラチカさんは、ネネちゃんとチロルくんが人間との暮らしを怖がらないかが心配でした。しかし、2匹とも人間に対して警戒心がなく、初日から“へそ天”でお腹を出したり、トラチカさんにくっついて寝たりしてくれたそう。

　そんな2匹を見て「あ、ちょっとおもしろい系の猫たちかも……と思いました」と、トラチカさんはひと安心。2匹とも、穏やかで甘えん坊ですが、結託して食事の邪魔をしてくることもよくあるそう。そんなかわいい2匹にたくさんの愛情を注ぎながら、成長を見守っています。

「初めて譲渡会に参加し、一匹一匹を幸せにするために多くの人たちが協力し、時間や資金を切り詰めている状況を知りました。命ですので、決してかわいいだけで簡単に飼えるものではありませんが、多くの方に保護猫に関心を寄せていただき、幸せな猫が増えたらいいなと思います」

　トラチカさんにとって、ネネちゃんとチロルくんとの暮らしは幸せそのもの。「食事の時間を毎日邪魔されても笑って過ごせる人は、猫を助けられる人かもしれません」と結んでいます。

（Hint-Pot編集部）