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「これ今日仕事して稼いだ金額を超えてるんやで」 食材の買い出しで驚愕 「嘘みたい」な一枚に悲鳴 「令和のホラー話」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

値上がりラッシュで、買い物へ行って金額に驚くことが(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
値上がりラッシュで、買い物へ行って金額に驚くことが(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 終わりが見えない物価高騰。食材をちょっと買っただけのつもりでも、想像以上の値段になり、会計時に驚いてしまう人も多いでしょう。X(ツイッター)では、1日で稼いだ額よりも、購入した食材が高かったという投稿が大きな話題になっています。ぷぷぷのぷっぷ(元プラナリアの右側)(@LOVEPOOH0419)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「子どものお菓子、ジュースさえも贅沢品に思えてきました」

「嘘みたいだろ? これ今日仕事して稼いだ金額を超えてるんやで」

 そんなコメントが添えられた写真には、テーブルの上に並べられた、この日の購入品が写っています。卵やニンジンなどの食材が12点に、靴下の3足セットが1つです。肉類も鶏肉とウインナーだけなど、贅沢品があるわけではありません。

 それでも1日の給料より高かったというから驚きです。投稿は大反響を呼び、12万件もの“いいね”が集まりました。

 リプライ(返信)には、「私も先ほど買い出しをしてレジでびっくりしました。肉も……惣菜も買わなかったのに……」「食うために働いて、働いて食って……生きていくだけ……」「普通のスーパーで高いお肉を買ってないのに、何を抑えたらいいのかもわからなくなってきました。子どものお菓子、ジュースさえも贅沢品に思えてきました。野菜の品数減らすしかないですかね」「令和のホラー話」など、共感の声が殺到しています。

家族5人の食費は1年前の1.5倍に

贅沢品はないのに、1日の賃金より高い買い物に…【写真提供:ぷぷぷのぷっぷ(元プラナリアの右側)(@LOVEPOOH0419)さん】
贅沢品はないのに、1日の賃金より高い買い物に…【写真提供:ぷぷぷのぷっぷ(元プラナリアの右側)(@LOVEPOOH0419)さん】

 普段使いの食材を買っただけで、この日の賃金を超えてしまったことは「恐ろしいことなんじゃないの?」と思い、Xにポストすることにしたという投稿者さん。購入品の合計金額は約5600円でした。なかでも一番驚いたのは、ウインナーの価格だったといいます。

「少し前まで800円弱で買えていたのですが、この日は950円でした。でも、味が好みなのとほかと比べると少し割安なので、うちではこれ一択なのですが……」

 料金は据え置きでも、内容量が減るなど、最近では実質値上がりしている商品も少なくありません。投稿者さんは、食べ盛りの男の子3人を育てる5人家族。食費は月によって変動はあるものの平均で約13~15万円で、これは1年前に比べると1.5倍近いといいます。

「とくに、最近の値上がりラッシュで困っているのはお米です。これまでは少し多めにごはんを炊いて、残りをおむすびにして、息子たちがおやつに食べるという感じでした。しかし、これも出来なくなりました。あとは親2人の食べるごはんを減らしたり、平日夜はごはん抜きにしておかずだけにしたりしています。涙ぐましい節約ですが……」

 ほかにも、鶏肉はももより安い胸肉をよく使うようにする、洗剤は詰め替え用や、比較的に安価なプライベートブランドの物を買うなど、節約に気を配っているそう。また、お風呂は保温時間を気にしながら、家族で立て続けに入るなど、小さなところから工夫しています。

「ただ、節約を目的、目標にしてしまうと偏った食生活になり、体調を崩すことにも繋がるので極端なことはしていません。子ども3人を育て上げるためには、泣き言は言っていられないと思っています。今の税制や制度に物申したい気持ちは、選挙でしっかりぶつけていますので、日々の生活を回すことに頭と時間、労力を集中させていきたいです」

「前年比を見ていろいろな工夫をしていくべき」

ある日の朝ごはん。健康は害さないように、家族5人分を上手にやりくり【ぷぷぷのぷっぷ(元プラナリアの右側)(@LOVEPOOH0419)さん】
ある日の朝ごはん。健康は害さないように、家族5人分を上手にやりくり【ぷぷぷのぷっぷ(元プラナリアの右側)(@LOVEPOOH0419)さん】

 投稿が話題になり、投稿者さんのもとへは、同じように物価高騰に苦しむ切実な声がたくさん届きました。

「とくにお子さんをお持ちの方からは悲痛な声がありました。それとは逆に、もっと働け、節約しろとの意見も。これはとてもいいことだと思います。各家庭の収支バランスはそれぞれなので、よその家庭と我が家を比べるのではなく、前年比を見ていろいろな工夫をしていくべきだと思いました」

 日本ではデフレが続き、長い間賃上げも値上げも抑えられてきました。実質賃金がきちんと上昇し、安心して豊かな生活を送れる日が来るのが待ち遠しいですね。

(Hint-Pot編集部)