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新幹線車内で悲鳴が上がったワケ 大雪で大幅の遅延 その後のうれしいサプライズ報告に驚きの声
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強い寒気と冬型の気圧配置の影響により、全国各地が大雪に見舞われた今月8日。東海道新幹線では大幅な遅延が発生しました。新大阪から新幹線を利用した男性は、上野駅の自動改札でうれしいサプライズがあったそう。珍しい印字がされた乗車券の写真に驚きの声が上がっています。投稿者の岡口基一(@okaguchik)さんに詳しいお話を伺いました。
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上野駅で改札を通すと切符が戻ってくるサプライズが!
週末にかけて日本を襲った今シーズン最強寒波は、新幹線などの交通にも大きな影響を及ぼしました。8日、午前8時33分新大阪発の東海道新幹線に乗車した岡口さん。事前の発表通り、積雪の影響で新幹線の到着は大きく遅れていました。そうしたなか1本の車内放送が流れます。
「東京駅には、1時間59分ほど遅れて到着します。」
すると、客席からは悲鳴が上がったといいます。一般的に、乗車した新幹線などの特急・急行列車が降車駅到着予定時刻の2時間以上遅れた場合、所定の金額が払戻しされることになっています。そのため、そのルールを知っている人からは、あと1分足りないことを残念がる声が多く上がったようです。
その後、無事に東京駅に到着。電車を乗り換えて、目的地の上野駅へ到着したところで、切符を改札に通しました。岡口さんは新幹線内のアナウンスもあり、払い戻しは期待していませんでしたが、ここでうれしいサプライズが!
なんと自動改札に入れた切符は吸い込まれずに出てきたそう。そして、切符の左端には、「-2-8 13:04 東京 遅払証」と印字されていたのです。
「実際には2時間1分遅れだったのです」と締めくくった投稿には、なんと1.3万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「払い戻し対象になるかどうか『2時間の壁』を巡るアツい闘い」「へぇ、遅延していると切符が戻ってくるんだ! 初めて知りました」「奇跡の大逆転劇!」など、さまざまな声が寄せられています。
貴重な印字がされた切符は今も手元に

2時間で払い戻しされる制度について、岡口さんはもともと知っていたそう。車内にも、そうした人は多く、払い戻しについて話す声があちこちから聞こえてきていたといいます。
「私が乗車した新幹線はほぼ満席で、デッキや自由席で立っている方も多かったようです。『荷物で座席を占領しないでください』といったアナウンスが何度も流れていました。この日は、新大阪から名古屋まで行くのにとても時間がかかりました。新幹線は何度も止まり、止まっては徐行で進むというのを繰り返していましたが、名古屋を過ぎると通常の速度になりましたね」
JR東海の公式ウェブサイトによると、新幹線の自動改札機では、遅延発生時には自動的に切符が手元に戻るようになっています。払い戻しは、遅れが発生した日の翌日から起算して1年以内であれば可能。全国のJRの切符売り場がある駅(駅員無配置駅を除く)に提出すればOKです。
この日、走行していた東海道新幹線のなかには、2時間以上遅延した列車もありますが、岡口さんが乗車した列車は実際には1時間58分の遅延だったとのこと。そのため、この乗車券で、特急料金の払い戻しが受けられるかはわかりません。しかし、岡口さんは「2時間1分というギリギリの時刻が印字されているのは大変に貴重」なため、切符を窓口には持って行っておらず、いまもまだ手元にあるそうです。
(Hint-Pot編集部)