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「入れてもらえなかったことは、1回じゃないです」「みんなどうしているの?」 ドイツ人やスウェーデン人が日本で困ったこと3選
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年間訪日外客数が昨年、過去最高を更新するなど、インバウンド需要は高まり続けています。世界的に見ても、ユニークな文化がさまざまある日本。しかし、そうした違いを楽しむ一方で、困惑してしまう観光客もいるようです。今回は、外国人の方が日本で困ってしまったことをご紹介します。
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「言葉の壁」が理由で入店拒否されてしまうことも…
○「入れてもらえなかったことは、1回じゃない」 ドイツ人が嘆き 日本滞在中に困ったこととは
機械工学を学びに日本へ来たという、ドイツ人のジュリスさん。日本で暮らして6か月、現在はシェアハウスに住んでいます。日本での生活にすっかりなじんでいるようですが、困ったことは少なくなかったようです。
「言葉の壁があると思ったことがあります。『英語のメニューがないから』って、お店にすら入れてもらえない居酒屋も。入れてもらえなかったことは、1回じゃないです」
悲しそうな表情を浮かべるジュリスさんですが、「言葉が通じないお客さんがたくさん来て、困った過去があるのかもしれません。僕は日本語が読めなくて、お互いの言葉が通じ合わないですからね」と店側の気持ちにも理解を示します。
日本が目指す観光立国へ向け、インバウンドも気軽に楽しめる場所がもっと増えていくといいですね。
「街中がすごくきれいなのに、ゴミ箱がないんですよね…」

○「みんなどうしているの?」とスウェーデン人が疑問 初めての日本で困っていることとは
スウェーデン出身のアリスさんは、日本で教師として働いているスウェーデン人の友人に会うため、日本へ来ました。1か月ほどリモートで仕事をしながら滞在。ワーケーションを楽しんでいます。しかし、アリスさんには街を散策中に困っていたことがありました。
「街中がすごくきれいなのに、ゴミ箱がないんですよね……。何か買ったものを食べたあと、みんなどうしているの? 持ち帰るの?」
母国スウェーデンでは、「ゴミ箱はいたるところにあります」と話すアリスさん。しかも、きちんと管理されており、ゴミがあふれていて捨てられないということも起きないそうです。
スウェーデンでは、ゴミを捨てる場所はすぐに見つけることができるため、「すごく不思議に思ったんです」とアリスさん。日本の街中にゴミ箱が少ない理由はさまざまありますが、新たに設置する自治体もあり、今後変化していくかもしれませんね。
「誰かに迷惑をかけないように」電車で感じた日本人のマナー

○「誰もしゃべらないんだな」 日本は「憧れの国」と語るフランス人 特有のマナーに驚いた場所とは
フランス人大学生のアナスタシアさんは、小さな頃から日本に憧れています。そこで、3か月間の長期滞在で、日本の大学に編入する可能性を探っていました。現在通っているルクセンブルクの大学の授業は、オンラインで受講したり、リモートで課題をこなしたりしていると話します。
アナスタシアさんは、日本に来られて「夢が叶った」と感慨深げ。その一方で、文化の違いに戸惑うこともあるようです。
「電車の中で誰もしゃべらないんだな……って思いました」
日本では、携帯電話をマナーモードに設定したり、車内での通話が制限されたりします。こうしたルールは世界的に見ると珍しく、日本の電車やバスなどの公共交通機関を利用した際に、車内の静けさに驚く外国人観光客は少なくないようです。
最初は戸惑いながらも、「誰かに迷惑をかけないように礼儀正しくしていて、一人ひとりが努めて行動しているように感じます」とアナスタシアさん。大好きな日本人の行動にすっかり感心していました。
(Hint-Pot編集部)