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「探すのがめちゃくちゃ難しい」 オーストラリア人が日本で困ったこと 街中に「まったくない」と感じているものとは
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清潔な国だと世界的に評価されている日本。初めて日本へ来る外国人なかには、公共の場のきれいさに驚く人もいるようです。その一方で困ったことも。初訪日したオーストラリア人カップルは、母国との違いに戸惑っていることがあるそう。いったい、どんなことだったのでしょうか。
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日本の雪を求めて 真夏の南半球から初訪日
オーストラリアのパースからやってきた、アッシュさんとアランさん。ふたりとも今回が初めての訪日です。滞在は3週間を予定し、長野や京都、大阪、東京をめぐります。
「雪が楽しみなんです!」とアッシュさん。日本へ来た最大の目的は、長野県白馬村でスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむことだといいます。話を聞いた日はちょうど、ふたりで東京から白馬へ向かうところでした。
まずは東京で1週間ほど滞在していたというふたり。スーパーマーケットをはじめ、日本では至るところが清潔で整然としていることに驚いたようですが、とても困ったことがありました。
「ゴミ箱がまったくないよね! 本当に! 探すのがめちゃくちゃ難しいんだけど(笑)!」
アランさんが切り出すと、アッシュさんもそれに同意。滞在中のゴミの扱いに困っているようです。
「街中にゴミ箱が全然なくて、ずっと持ち歩いていないといけないのよね。ゴミが出ても持っておいて、ゴミ箱を発見したら捨てるのをずっと繰り返しています」
観光庁が2024年に発表した「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」結果によると、「外国人旅行者が訪日旅行中に困ったこと」で、最も回答が多かった項目は「ゴミ箱の少なさ」でした。ゴミ箱がなくても日本の街が清潔な理由には、ゴミの持ち帰り文化や、“立つ鳥跡を濁さず”のマナー精神などが挙げられます。
アッシュさんたちが暮らすパースには、いちいち探す必要がないほどあらゆる場所にゴミ箱が設置されているそう。日本で文化の違いに戸惑いながらも、ポイ捨てすることなく、きちんと処理してくれるのはうれしいことですね。
白馬村の雪を心から楽しみにしていたふたり。スノーボードをはじめ、日本の食事や現地の人々との触れ合いなど、存分に楽しんできてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)