外国人観光客が日本を訪れると、無料で利用できたり、提供されたりするものに驚くことがあります。フランスから来た一家は、外出時に困ることのある設備が、日本では手軽に利用できることを絶賛しました。いったい、どんなところに利便性を感じたのでしょうか。

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「種類がたくさんあるんですね」　新たな日本食の魅力を発見

　数か月前から日本に滞在している、フランス人のカスパーさん。現在は日本語を勉強中で、今後は農家とボランティアをつなぐ「WWOOF（ウーフ）」を利用し、関西で農業やカフェの仕事を手伝う予定だといいます。

　そんな息子を訪ねて日本へやってきた、両親のマティルダさんとフランシスさん。3週間の滞在を予定していて、広島や直島、大阪、京都をめぐり、東京観光も楽しんでいます。

　家族でお好み焼きや和牛、焼き鳥など、日本のおいしい食べ物を満喫。ヨーロッパで日本食を楽しむときは、刺身や寿司を選ぶことが多いそうですが、新たな日本食の魅力も発見しました。

「日本にはラーメンやうどん、そばなど、温かい麺類がたくさんあるんですね。寒い時期なので、そちらのほうが好きになりました」

「治安が良くて、手荷物や背後をいつも気にしなくていい」

　日本で過ごすなか、さまざまな快適さを感じているというマティルダさん。遠く離れた土地で暮らす息子のことを考えると、日本が安全な場所と感じられるのは、ひときわ安心できる要素なのでしょう。「治安が良くて、手荷物や背後をいつも気にしなくていい心地良さがありました」と笑顔で話します。

　さらに、外出先で困ることも多いある設備が、日本では手軽に使えると感激。しかも無料で、機能が非常に充実していることも絶賛しました。

「一日街に出ていて、トイレの心配をしなくていいことが、こんなに素晴らしいなんて！　トイレに行くために、カフェに入ってコーヒーを頼まなければいけないとか、トイレが清潔ではないとか、そんなことが一回もないんです。フランスのトイレには、たくさんのボタンも、温かさも、音楽もありません」

　多くの訪日外国人が手放しで称賛する日本のトイレ。海外では、公共施設でもトイレを維持するための費用を徴収されたり、清潔でなかったりすることが少なくありません。それだけに、マティルダさんは、誰にでも使えて高機能、そして清潔な日本のトイレに驚きが止まらない様子でした。

　息子さんをきっかけに、日本と縁ができた一家。これからも快適に、日本で過ごす時間を楽しんでほしいですね。

（Hint-Pot編集部）