どうぶつ
用水路から救助された元保護ねこ おもちゃに大興奮する姿に驚愕 「目にも止まらぬ高速」
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ねこの“ケリケリ”はねこキックとも呼ばれ、愛猫家の間で愛される仕草のひとつです。両手でお気に入りのぬいぐるみを抑え込んで、一心不乱に“ケリケリ”する姿はとても愛おしいですよね。今回ご紹介するのは、サメのぬいぐるみへの愛が止まらない元保護ねこ。X(ツイッター)で話題になった投稿について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
新しいけりぐるみを渡したところ…
「サメさんスキスキー!!」
そんなひと言とともに投稿された動画には、ソファに敷かれたブランケットの上で横になる黒ねこが。ふかふかなサメのぬいぐるみを両手でがっちり掴み、サメの頭を噛み締めています。
まん丸のおめめを見開き、とても興奮した状態で高速キックを何度も繰り出しています。激しすぎるその様子は、全身でサメへの愛を表現しているかのようです。
投稿には、5000件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「激しい」「めっちゃ蹴り入れてるにゃ」「目にも止まらぬ高速キック」「めっちゃ“ケリケリ”してるね」「ガブガブケリケリ~」など、さまざまなコメントが寄せられています。
用水路から救助 そして家族に
注目を集めたのは、元保護ねこで3歳の男の子「ロコ」くんです。飼い主さんと出会ったのは、まだ生後1か月ほどだった頃。スーパーマーケットからの帰り道で、偶然発見されたといいます。
「様子を見ようと思い、スマートフォンのカメラをかまえて戻ったら、いなくなっていました。でも、声はしていたので、近くを探したら用水路に落ちていたんです。溺れかけているところを慌てて引き上げて、動物病院を調べて連れていきました」
診察後、とりあえず家に連れ帰ったものの、どうすればいいかわからなかった飼い主さん。段ボール箱とタオルで簡易的なケージや隠れ場所、トイレを作って、一晩様子を見ることにしました、
「里親募集をする目的で、YouTubeチャンネルを作って動画を流しました。うちは全員が猫アレルギーだったことや、それぞれ仕事があり常に見守ることもできないので、ねこを飼うのは難しいと思ったんです。動画を流してたくさんの人が観てくれれば、保護活動をされている方や優しい方と交流できるので、ロコが元気になったら里親募集をしようと思っていました」
しかし、ロコくんはすでに飼い主さんたちのことを家族と認識して、甘えてくるように。飼い主さんたちもロコくんに愛情が湧いていたことから、そのままお迎えすることになりました。
家族のアレルギーも思ったほど重症ではなかったことや、初日の失敗ですぐにトイレを覚えるほどロコくんが賢い子だったことなどが功を奏し、家族の愛情に包まれながら、順調に成長していきました。