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「口に合いませんでした。ダメでしたね」「苦手です」 イスラエル人が果敢に挑戦も、戸惑ってしまった日本のグルメとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イスラエル人の(左から)リダさんとヨナサンさん【写真:Hint-Pot編集部】
イスラエル人の(左から)リダさんとヨナサンさん【写真:Hint-Pot編集部】

 世界的に人気を集める、日本の食文化。海外には日本食レストランも多く存在しますが、やはり“本場”の味わいとは違いがあるようです。イスラエルからやってきたカップルは、2か月間のアジア旅行の締めくくりとして日本に立ち寄り、初めて本格的な日本食を体験。さまざまな料理に感動する一方で、あるメニューには戸惑いを隠せなかったようです。いったい、どんな食べ物だったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

ハネムーンを延長して訪日 USJや京都、奈良も満喫

 イスラエルからやってきたヨナサンさんとリダさん。ハネムーンで東南アジアを旅行後、急遽予定を変更して、日本にも立ち寄ることにしたそうです。

「タイとベトナムに2か月滞在していたんだけど、帰りたくなくて。予定にはなかったのですが、ふたりとも日本に行ったことがなく、行きたい場所のひとつだったんです。そこで、ハネムーンを2週間延長して日本に来ました」

 大阪から日本に入り、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や京都、奈良を訪れたあと、最後に東京へと足を運んだふたり。日本滞在で最も印象に残ったのは、やはり日本食だったようです。

「日本といえば日本食! ラーメン、寿司、天ぷら、焼き鳥、焼き肉。イスラエルにもあるし、食べたことはありましたが、どれも初めて食べたように感じました。質が全然違うんですね。とくに魚は!」

 食材の新鮮さや味つけの繊細さなど、母国で食べる日本食との大きな違いを感じたというふたり。格別な味わいに感動したようです。

満喫した日本食 苦手な日本食にも遭遇

 しかし、苦戦を強いられた日本食もあったようです。

「日本で初めて食べたのはウナギ。これはふたりとも口に合いませんでした。小さな骨と食感がダメでしたね」

 日本人にとっては夏の風物詩であり、スタミナ源として愛されているウナギ。しかし、ウナギを食べる国は世界的にあまり多くありません。食文化の異なる外国人にとって、慣れない部分でもあるようです。

 一方のリダさんも、あるものに少し困惑したといいます。

「宇治抹茶やお餅もおいしかったです。ただ、小豆は苦手ですね。『豆を甘くするなんて!』と思ってしまって、どうしてもダメで。大福はクリーム入りのものばかり食べていました」

 日本の和菓子に欠かせない小豆の甘さは、海外ではあまり一般的ではないようです。世界の多くの国で、豆は主に塩味の料理に使われることが多く、甘く調理する文化は珍しいと言えます。

 そのため、日本を訪れた外国人観光客のなかには、リダさんのように小豆の甘さに戸惑う人が少なくありません。一方で、クリーム入りの大福なら食べられたそうで、日本の和菓子の多様性を楽しむことができたようです。

 予定外の日本旅行ながらも、さまざまな日本食を楽しんだヨナサンさんとリダさん。帰国後も、“本場”の味を忘れることはないでしょう。

(Hint-Pot編集部)