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「少し苦痛だったことがありました」 日本を満喫したイタリア人が思わず苦笑いしたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリアから来た(左から)ルカさんとオーロラさん【写真:Hint-Pot編集部】
イタリアから来た(左から)ルカさんとオーロラさん【写真:Hint-Pot編集部】

 初めて訪れる国では、心躍る発見がある一方、思いがけない戸惑いもつきものです。イタリアから初めて日本を訪れたカップルは、日本ならではの文化や風景を満喫。ただ、少し苦い思いをしたこともあったようです。いったい、どのような体験をしたのでしょうか。

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2週間で8都市を周遊 「ベストな都市は京都」と

 イタリアから日本を訪れているルカさんとオーロラさん。ふたりとも、日本へ来るのは今回が初めてです。2週間の滞在で河口湖、京都、奈良、大阪、高山、白川郷、金沢をめぐり、最後に東京観光を楽しんでいました。

「日本の文化、食べ物に興味があって日本を選んだんです」というふたり。精力的に日本各地の観光スポットをまわりました。多くの都市を見たなかで、ルカさんがもっとも印象的だったと挙げたのは、日本が誇る観光都市でした。

「僕にとってベストな都市は京都でした。モダンさと日本の伝統建築物がミックスしていて、その調和が素晴らしいと思ったんです。昼間は神社仏閣をめぐり、夜はモダンな京都の一面を見ました。とても興味深かったです」

 国内外から多くの観光客が集まる京都。観光庁が発表した2024年の宿泊旅行統計調査によると、京都府の「外国人延べ宿泊者数」は、初めて「日本人延べ宿泊者数」を上回りました。世界遺産や名所が多く、歴史的な街並みなどが楽しむことができ、東京や大阪などの玄関口からのアクセスの良さで多くの外国人を魅了しています。

 また、京都で体験した日本ならではの文化も印象的だったそうです。

「着物を着て茶道体験をしました。何枚もの布を重ねて着て、最後にベルト(帯)を締めるというのは、とてもおもしろい体験でした」

 ルカさんは満足そうな笑みを浮かべていましたが、大変だと感じたこともあったといいます。

「1つだけ少し苦痛だったことがありました。それは茶道体験で、長い時間ずっと正座をしていなくてはいけなかったことですね(笑)」

 日本では家庭や学校で、幼少期から正座をする機会がありますが、欧米では椅子に座る文化が一般的。股関節や足首の柔軟性のほか、体格の違いなどもあり、ルカさんにとって慣れていない姿勢のため、想像を上回る辛さを感じたようです。

「明日帰るのがとても悲しいです。また絶対に日本に来たいです」というふたり。次回の訪問では、また異なる文化体験を通じて、新たな日本の魅力を発見してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)