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「オランダにもいますが、ここまでではありません」 初訪日の外国人観光客が日本で困っていることとは
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35度以上の猛暑日を連日記録している今年の夏。日本を訪れている訪日外国人たちも、その高温と湿度の高さには驚きを隠せないようです。オランダから初めて日本を訪れている3人グループは、暑さ以上に困惑していることがあるといいます。いったい、どのようなことなのでしょうか。
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日本には2週間滞在 沖縄の文化に興味
オランダから初めて日本を訪れているペドロさん、エリサさん、ケイさんの3人グループ。3人ともオランダの日系企業で働いており、会社の5周年記念イベントが沖縄で開催されるため、日本に到着したばかりでした。
東京で1週間、沖縄で1週間を過ごす予定という3人は、沖縄で期待していることがあるそうです。
「沖縄は海やビーチがとてもきれいだと聞きました。また、沖縄には異なる文化があるそうですね。昔は琉球という別の国であったため、食べ物や文化が違うのが興味深いです」
ケイさんは目を輝かせながら、事前にリサーチしてきた情報を披露してくれました。
沖縄では14世紀に琉球王国が誕生。江戸時代には薩摩藩の侵攻によって支配下に置かれましたが、日本の文化を吸収しながらも諸外国との交易を続け、独自の琉球文化を発展させました。「豆腐よう」や、お土産として定番の「ちんすこう」は琉球王国時代から親しまれています。
ケイさんは、そんな沖縄で食べてみたい料理があるそうです。
「うどんやそばが好きなので、沖縄の伝統的な沖縄そばを食べてみたいです」
沖縄そばとは、小麦粉に、かん水と呼ばれるアルカリ塩水溶液を加えて作る沖縄固有の麺を使用した料理。琥珀色のスープに三枚肉、紅ショウガ、かまぼこやネギがのっているものが多いのが特徴です。もともとは宮廷料理だったものが、第二次世界大戦後に庶民に広まったとされています。
日本到着早々に頭を悩まされることに
日本での計画に胸を躍らせる3人。しかし、前日に日本に到着したばかりだというのに、さっそく悩まされていることがありました。
「蚊が多くて困っています! 今も刺されました!(笑)オランダにも蚊はいますが、ここまでではありませんね」
世界では3500種類以上の蚊が生息しているとされ、日本国内では100種類程度。なかでも血を吸うのは20種類程度だそうです。気温が25~30度になると活発になりますが、30度を超えると動きが鈍くなるのだとか。連日35度以上が続く今年は例年よりも少ないかもしれませんが、ペドロさんたちが涼を取っていた木陰は、蚊が十分に活動できる気温だったのかもしれません。
虫除けアイテムなどを活用しながら、日本の夏を楽しんでもらいたいですね。
(Hint-Pot編集部)