カルチャー
初めての日本旅行で「ちょっとうるさく…」 母国と違って見かけなかった設備、トイレに入って仰天も…スウェーデンの男女学生が感じた疑問とは?
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初めて訪れる国・地域では、街中を散策するだけで、“この国ではこんなふうになっているんだ”という新鮮な発見がありますよね。中には、意外と困ってしまうことも。スウェーデンから初めての日本旅行を大満喫した男女の学生3人組は、街中を歩いていて「また見かけた」と仰天し、トイレに入って驚嘆。日本で感じたサプライズについて聞きました。
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「10分歩けば、『またあった』って」
スウェーデンの首都・ストックホルム出身の20代3人組。母国では、写真やカメラを学んでいるそうです。
おもてなし精神に感激したというノーミーさんは、奥多摩エリアの自然美にも心引かれたそうです。そんなノーミーさんは、日本のトイレに入ってびっくり。「とにかくクリーン。なんでこんなにきれいなの? それに日本ではどこに行ってもウォシュレットが付いているでしょう。それこそ奥多摩でもそうだったわ。スウェーデンのトイレには、ここまでウォシュレットが付いていないのよ」。日本のトイレの清潔さ、高い機能性に驚いたそうです。
タリーズコーヒーの持ち帰りカップを手に持っているマリオさんは、自分のバッグにカップをしまうそぶりを見せます。どういうことでしょうか? 「いや、日本の街中ではあまりごみ箱を見かけないから、それに驚いたよ。スウェーデンの街中にはごみ箱が置いてあるからさ。日本はそれでいて、ほとんど道にごみが落ちてない。それは日本人みんなが清潔にしようと常に意識しているからじゃないかな」と、自分の考えを聞かせてくれました。これには、他の2人もうなずいています。
新幹線乗車も経験し、全国の名所を巡った2週間半の日本旅行。羽田空港から帰路に就く最終日。池袋の屋外ベンチでくつろぎながら、“最後の午後”をかみしめています。
浅草の景色など和の文化が気に入ったというコーディンさんは「まさにこれよ」と言います。「スウェーデンにはベンチがあちこちにあるけど、日本ではあまり見かけなかったわ。きょうこうしてようやくベンチでひと休みよ(笑)。でも、その分たくさん歩いていっぱい楽しめたわ」と笑顔で語ります。ちなみに、江崎グリコの看板商品ポッキーを姉から頼まれてお土産に買ったそうです。日本のお菓子の人気ぶりにびっくりです。
ここで、「そう言えば」とマリオさん。「日本では自動販売機を本当によく見かけるね。10分歩けば、『またあった』って」。日本での新発見はたくさんあったのですね。一方で、こんなことを感じたこともあるそう。マリオさんは「日本は素晴らしいことばかりで、ネガティブに思うことはないけど、もしあえて言うとしたら、街中で機械の音が大きく聞こえるんだ。地下鉄に乗っていたり、店でショッピングをしていたりすると、機械の音がちょっとうるさく聞こえて、スピーカーから自分に対して何か話しかけられているように思ってしまったこともあったよ」。音がちょっと気になってしまったようです。そこにはマリオさんらしい深い考察が。「それはもしかしたら、日本人はみんな静かに過ごしているから、周りの機械の音が大きく聞こえてしまうのかもしれないね。スウェーデンは人々の話す声が大き過ぎるから、気にならないのかも」。興味深い意見を聞かせてくれました。
最後にノーミーさんは、日本で楽しかったことや素晴らしい思い出は、「多過ぎて語り尽くせないほどだわ」と最大限の賛辞を贈ってくれました。日本が大好きになってくれたと聞いて、うれしい限りですね。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)