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「足、使ってますよ(笑)」 ヘビのような不思議な生き物の正体に19万人驚愕 「ちゃんと使えるんだ…」「これが本当の蛇足」
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「これが本当の蛇足か」――思わず目を疑ってしまうような写真が、X(ツイッター)で話題になっています。一見するとヘビに見えますが、そのお腹には4本の小さな小さな足が。不思議すぎる生き物の姿に、19万件を超える“いいね”が集まりました。その生き物の正体とは、なんなのでしょうか。投稿者のたろう(@exotic_VNCA0523)さんに詳しいお話を伺いました。
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短くて細い4本の足 不思議な生き物に驚きの声
「足、使ってますよ(笑)」
そんなひと言とともに投稿されたのは、ヘビのように細長い体をくねらせた生き物の写真です。驚くのは、長さが1センチにも満たない、短くて細い小さな足が4本も生えていること。か細い足を器用に使って、力強く上半身を持ち上げています。
ヘビに似た不思議な生き物は大きな話題になり、Xで19万件もの“いいね”が集まりました。また、リプライ(返信)には「これが本当の蛇足か」「待って、その手ちゃんと使えるんだ……!?」「えっ…尊…」「こんな生き物、この世に存在すんですか!?!?!?」といった驚きの声が寄せられています。
中国の故事がもとになった「蛇足」という言葉があるように、本来ヘビに足は生えていません。実は、この生き物の正体はトカゲの一種です。
普段あまり見かけることはない「ミスジアンドロンゴスキンク」

たろうさんによると、話題のトカゲはマダガスカルに生息する「ミスジアンドロンゴスキンク」という品種だそう。とくに名前はつけておらず、飼育して4年になるオスの個体です。普段は地面の上に出てこない控えめな性格で、チャームポイントは「なんといっても短すぎる四肢です」だといいます。
「ケージの掃除中に移動してもらった別のケージの中で、この体勢になったので急いで撮影しました」と、今回の一枚について教えてくれたたろうさん。小さな足は土の中に潜ったり、歩いたりするときに使われるそうです。
そんな珍しいトカゲを飼育するたろうさんは、実は哺乳類・爬虫類・両生類・奇蟲、合わせて約200匹の生き物を飼育する、まさに“エキゾ界”(エキゾチックアニマル界)のスペシャリスト。また、「エキゾ専門愛玩動物看護師」としても活動しています。
「自宅で飼育していた犬猫たちの看護を学びたいと思ったのが、愛玩動物看護師を目指したきっかけです。仕事内容は獣医師の指示のもと採血、投薬、マイクロチップ挿入、入院動物のお世話、受付、在庫管理など。獣医さんが行う診察や診断、調剤、手術といった診療以外のことをほぼすべて行います」
たろうさんによると、「エキゾチックアニマルを診療できる動物病院は少ない」そう。「飼育が難しい種類もいます。もし、エキゾチックアニマルを飼育したいと思いましたら、一度自身の環境を考え、しっかりと診療できる病院を探してから飼うことをおすすめします」と話します。
たろうさんのYouTubeチャンネル「愛玩動物看護師うにたろ」では、多様な生き物を見ることができますよ。
(Hint-Pot編集部)