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「日本へ行く2日前にロックダウン」 3言語が飛び交う家庭で生まれ育った日本人女性 YouTubeを始めたきっかけとは
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ニュージーランド留学を機にイギリスの大学へ
英語圏で生活するのが初めてとはいえ、家庭では両親が英語で会話することが日常だった舞さん。留学先のニュージーランドで、英語に苦労することはそれほどありませんでした。
「もちろん、最初から全部すんなりということではありませんでした。親や友達、先生など相手によって使う言葉が変わるので……。ただ、家での英語のベースがあったのでそこまで困ることはなかったです」
ニュージーランド留学で、さまざまな文化背景の人たちと交流を深めていくうちに、「大学も英語圏がいい」と考え始めた舞さん。1年で一時帰国し、日本の高校を無事に卒業。イギリスの大学への進学を選択し、今度は渡英します。
大学在学中にインターンシップで働き始めたロンドンの会社に、そのまま就職。日本を離れる生活は続きました。
就職先のイギリスでドイツ人夫と出会う
就職して2年ほど経ったある日、日本人の友人に誘われて、「ミートアップ」と呼ばれる共通の興味や目的を持つ人たちが交流するイベントに行きました。100人程度が集まるミートアップはロンドンで盛んに行われており、そこで夫となるベンさんに出会いました。
ドイツ人のベンさんは、大学時代にオーストラリアへ留学した経験があります。その留学プログラム自体がイギリスの大学だったことや、多くの親戚が住んでいたこともあり、卒業後はイギリスで働いていました。
ベンさんは、留学時代にハウスメイトの韓国人学生を通して、初めてアジアの文化に触れたそうです。そのことがきっかけでアジアへの興味を持ち、舞さんも参加していた日英ミートアップに友人たちと参加していました。
長男を連れて初めての里帰り予定が、ロックダウンに
出会いから3年後、ふたりはイギリスで結婚し、2018年に長男のノアくんが誕生。日本にいる舞さんの家族、ドイツにいるベンさんの家族から、毎日のようにノアくんの様子を聞かれる日々が続きました。
「日本にはLINE、海外にはWhatsAppで、それぞれ同じような内容を連絡しなくてはいけなくて、面倒だったのもあり、インスタグラムを始めました。それを見てもらうことで、ノアの日々の様子をわかってもらえたらいいなと思ったんです」
ノアくんがまもなく2歳を迎える頃に、日本へ行く予定を立てていたという舞さん一家。しかし、日本へ飛ぶ直前になって、予期せぬことが起こりました。
「日本へ行く2日前に、ロックダウンになってしまったんです」
新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、各国が相次いで人々の行動や外出を制限。舞さんたちも日本どころか、イギリス国内で厳しい行動制限下に置かれることとなりました。
「当時のインスタグラムはまだ長尺の動画を投稿できなかったので、長い動画をアップできるYouTubeのほうがいいと考えました。リモートワークになって通勤時間がなくなったのもあり、動画編集などをできる時間が持てるようになったんです」
そうしてロックダウンから数か月後、初めての動画をアップ。一時的にヨーロッパ内の往来は認められるようになっていましたが、いつ完全に明けるかわからないコロナ禍で、遠く離れた日本とドイツにいる両親へ、かわいい孫の姿を共有するためにスタートしました。
(Hint-Pot編集部)